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https://www.7key.jp/data/thought/hotoke/daikokuten.html#what
大黒天は「だいこくてん」と読み、仏教の守護神で天部に属する。起源は、ヒンドゥー教のシヴァ神の化身の1つとされるマハカーラで、偉大な暗黒をいみするため「大暗黒天」とも呼ばれる。マハカーラは戦闘の神とされ、3つの顔を持ち身体は青黒く、しゃれこうべの首飾りと蛇の腕輪を身にまとうとされる。仏教に取り入れられて大黒天とされてからも、毘盧遮那如来の化身として人肉を食らう鬼神を退治する役割を課せられている。このことから、マハカーラ本来の姿に近い憤怒形で三面三目六臂像の大黒天像に対しては、戦勝祈願がなされることが多かったとされる。大黒天を日本に伝えたのは最澄だったといわれ、その後多くの寺院の庫裏などに祀られるようになった。二臂像の大黒天は、はじめのうちは神将形で宝棒を持っているものと狩衣を着て肩に袋を担いだものが作られていたが、次第に後者の形が優勢になっていった。
日本の大黒天が豊穣の神として考えられるようになったのは、「大黒」が「大国」に通じるため、古くから神道の神である「大国主命」と混同され、習合して信仰されたことにちなむ。大国主命はもともと国造りの神、農業神として信仰されており、その考えが大黒天にあてはめられた。俵の上に乗り、袋を背負って打ち出の小槌を持つ姿であらわされるようになったのも習合以降のことである。室町時代になると七福神の1人として信仰されるようになり、大黒様として親しまれるようになった。
ほとんどが一面だが、毘沙門天と弁才天と合体した三面像もあり、これを三面大黒天という。
甲子の日は大黒天の縁日。
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