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https://www.7key.jp/data/thought/culture/jager.html#what
ヤーゲル銃とは、ドイツ製の前装式(先込め)旋条小銃のことを指す。口径は約17mm、全長は約1.2m、重量は約4kg。ゲベール銃の内腔にライフル(螺旋状の浅い溝が)を刻んだもので、発射された弾丸は銃身内に施されたこの螺旋状の溝によって高速回転して飛び出すため、ゲベール銃に比べて弾の直進性能が上った。また、弾の形は従来までの球形から先端の尖がった椎実形となった。これにより、弾の直進性と貫通力を向上させている。しかし、これらの工夫により弾込め作業に手間がかかるようになり、更に、銃身内で弾丸が回転するために銃身が極度の高温となったため、弾込め作業は困難をきわめ、普及しなかったといわれている。尚、ゲベール銃と同様に照門や照星がついておらず、命中精度は思ったより高くなかったようだ。
日本では、鳥羽伏見の戦いで会津藩がこの銃を使っていたとされる。会津戦争時には、白虎隊がヤーゲル銃を装備していたが、その当時会津藩正規軍では、既に装備をミニエー銃に切り替えていた。
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