IGMPv3【Internet Group Management Protocol version 3】
IGMPv3とは
- 最終更新
- 2006-03-14T23:38:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/tcpip/ip/igmpv3.html#what
IGMPv2の後継として考えられたのがIGMPv3です。IGMPv3では、マルチキャストデータグラムの受信ホストが、どのマルチキャストグループからのマルチキャストデータグラムの受信を希望するか、そのデータグラムをどの送信元ホストから受信したいのかについて、ルータに通知することができる送信元フィルタリングと呼ばれる技術のサポートが追加されています。
IGMPv3クエリメッセージフォーマット
IGMPv3クエリメッセージフォーマット
Type=0x11(8) | Max resp. code(8) | Checksum (16) |
Group address(32) |
RESV | S(1) | QRV(3) | QQIC(8) | Number of sources (16) |
Source address [1] |
Source address [2] |
... |
Source address [N] |
- Type=0x11
- IGMPクエリであることを表します。
- 0x11:Membership Query
- 0x22:Version 3 Membership Report
- 0x12:Version 1 Membership Report[RFC-1112]
- 0x16:Version 2 Membership Report[RFC-2236]
- 0x17:Version 2 Leave Group[RFC-2236]
- Max resp. code
- 最大応答時間(単位は秒)。応答レポートを送信するまでの最大時間を表します。
0 1 2 3 4 5 6 7
+-+-+-+-+-+-+-+-+
|1| exp | mant |
+-+-+-+-+-+-+-+-+
Max Resp Time = (mant | 0x10) << (exp + 3)
- Group address
- マルチキャストグループアドレスを表します。汎用的なクエリでは、このアドレスは
0.0.0.0
です。
- S
- ルータによる処理が停止中であることを意味するフラグ(Sフラグ)です。
- QRV
- Querier Robustness Valueの略で、この値はタイマー及び再試行回数に影響します。
- QQIC
- Querier's Query Interval Codeの略で、クエリアが使用するクエリインターバルを表します(単位は秒)。
- Number of sources
- クエリに含まれる送信元の数を示します。group-and-sourceクエリの場合、この数は0となります。
- Sourc address[1...N]
- 送信元アドレスが入ります。
IGMPv3メッセージのレポートフォーマット
IGMPv3メッセージのレポートフォーマット
Type=0x22(8) | Resserved(8) | Checksum (16) |
Resserved(8) | Number of Group Records (16) |
Group Record [1] |
Group Record [2] |
... |
Group Record [M] |
各Group Recordのフォーマット
各Group Recordのフォーマット
Record Type(8) | Aux. data Len(8) | Number of sources (16) |
Group address (32) |
Source address [1] |
Source address [2] |
... |
Source address [N] |
Auxiliary data |
- Number of group records
- レポートに含まれるレコードの数
- Group record [1...M]
- レポートを送信したインターフェイス上の単一マルチキャストグループに関する送信側のメンバーシップ情報を含むフィールドのブロック
- Record type
- グループのレコードタイプ。
- MODE_IS_INCLUDE(受信者は特定のホストグループへのメンバーシップをアナウンスし、トラフィック受信を希望する送信元アドレスのリストを提供します。このリストをINCLUDEリストと呼びます。)
- MODE_IS_EXCLUDE(受信者は特定のマルチキャストグループへのメンバーシップをアナウンスし、トラフィック受信を希望しない送信元アドレスリストを提供します。このリストをEXCLUDEリストと呼びます。受信ホストはEXCLUDEリストにIPアドレスが含まれていない送信元からのみトラフィックを受信します。IGMPv2のように全ての送信元からトラフィックを受信するには、ホストは空白のEXCLUDEリストを指定し、EXCLUDEモードメンバーシップを使用します。)
- CHANGE_TO_INCLUDE_MODE
- CHANGE_TO_EXCLUDE_MODE
- ALLOW_NEW_SOURCES
- BLOCK_OLD_SOURCES
- Number of sources records
- レコードに含まれる送信元の数
- Source address [1...N]
- 送信元のアドレス
補足知識
- 最終更新
- 2006-03-14T02:53:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/tcpip/ip/igmpv3.html#supplement
- RFC3376【Host extensions for IP multicasting -- August 1989】
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2006年03月14日 最終更新:2006年03月14日