閻魔天

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閻魔天とは

最終更新
2007-08-26T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
http://www.7key.jp/data/thought/hotoke/enmaten.html#what

閻魔天は「えんまてん」と読み、インドのヤマが仏教に取り入れられて天部の一人となったもの。密教において八方天、十二天の一人となり、閻魔天供の本尊とされる。また、十王の一人となる閻魔王の顔も持つ。起源とされるヤマは、紀元前1200〜1000年ごろにインドで成立した聖典『リグ・ヴェーダ』によれば太陽神スーリヤの子とされ、冥界への道を発見してこの世で最初の死者になったといわれる。それによって死の世界を支配するようになったが、この頃にはまだ地獄という概念はなく、ヤマは天界に住み、死者が出れば自分の国に導く役割を果たしていたとされる。時代が移り、二世紀頃成立した『マヌ法典』では、死者の賞罰を司る存在となり、生前の行い次第で地獄に落として責め苦を受けさせる存在となった。仏教では、こうしたヤマの性格が受け継がれている部分が大きく、須弥山を中心とした世界の四州のうち瞻部洲の外側には地獄があり、閻魔はそこに住むといわれている。中国では道教の冥界思想などが結び付き、十王信仰を現在のかたちに発展させ、そこで赤ら顔の憤怒形で冠をかぶり道服姿の閻魔像が生まれたとされる。

密教では閻魔を十二天に入れ、南方の守護神としている。この場合が天部に属するかたちとなるわけで、日本では密教が伝えられるとともにその存在が知られたため、閻魔王より早く信仰の対象とされた。この場合の閻魔天は、一面二臂で、閻魔天后・太山府君・荼枳尼天・七母天などの眷属が従う。優しい菩薩形であらわされ、水牛の上に座し、人の頭が付いた人頭幢と呼ばれる杖を持つ。人頭幢の顔は、死者が正しいことを言うと微笑み、嘘をつくと険しい表情になるといわれる。

毎月16日は閻魔の縁日。特に1月16日7月16日を「閻魔斎日」と呼び、鬼も亡者も休む日とされる。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年08月26日 最終更新:2007年08月26日