かんかん踊

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かんかん踊とは

最終更新
2009-09-21T14:18:20+09:00
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https://www.7key.jp/data/thought/culture/kankan_nou.html#what

かんかん踊とは、「かんかんのう」と読み、江戸時代から明治時代にかけて民衆のあいだで唱われていた唐人歌、俗謡のこと。看々踊(かんかんおどり)や唐人踊(とうじんおどり)とも呼ばれる。文政3(1820)年の春、長崎の人が難波堀江の荒木座で踊ったことに始り、その後名古屋江戸でも大流行した。当初は、唐人風の扮装をした踊り手が、清楽の「九連環」の替え歌に、鉄鼓、太鼓、胡弓や蛇皮線などの伴奏にあわせて踊る興行的な出し物であった。歌詞は、九連環の唐音の歌詞の一部を含む前半部と、中国語の卑猥な単語がまじる後半部に分かれる。後に庶民も盛んに真似をし、その流行のあまりの加熱ぶりに文政5年の2月には禁令が出されるほどであった。

時はうつり明治時代になっても、さらに替え歌のかたちで庶民の間で楽しまれた。「ホーカイ節」や「さのさ節」、「むらさき節」、「くれ節」、「鴨緑江節」、「満州節」、「とっちりちん」など。その後も、大正13年の「野球拳」、昭和12年「もしも月給が上ったら」(林伊佐緒、歌:新橋みどり)など、かんかん踊の流れは続いている。

かんかん踊の歌詞(例1)

カンカンイ
スヌテキュウレンカン
サンシェナウライ
キャイポキャイ
ナアハアタウルカ
カボダンリョウ
エエユウ

かんかん踊の歌詞(例1)

カンカンノウ
キュウレンス
キュウハキュウデキュウ
サンショナラェ
サァイホウ
シイカンサン
ビンビンタイタイ
ヤァンロ
メンコガコカクテ
キュウレンソ

かんかん踊の歌詞(例1)

カンカンノウ
キュウレンス
キュウハキュウレンス
サンショナラエ
サアイホウ
ニイカンサンインピンタイ
ヤメアンロ
メンコンフホウテ
シイカンサン
モエモントワエ
ピイホウピイホウ

かんかん踊の基になった九連環の歌詞

看看兮(カンカンイ)
賜奴的九連環(スウヌテキュウレンカン)
九呀九連環(キュウヤキュウレンカン)
雙手拏來解不開(サンシュナアライキャイポーカイ)
拏把刀兒割(ナパタルカ)
割不斷了也也呦(カッポダンリョウエーエーユウ)
誰人也(ジュイジンイ)
解奴的九連環(キャイヌテキュウレンカン)
九呀九連環(キュウヤキュウレンカン)
奴就與他做夫妻(ヌジュイタチフウツイ)
他門是个男(タメズコナン)
男子漢了也也呦(ナンツハンリョウエーエーユウ)
男子漢了也也呦(ナンツハンリョウエーエーユウ)

あなたに貰った知恵の輪を、両手に抱いて来はしたが、解こうにも解けず、ひっ千切ろうにもちぎれず、ほんにやる瀬がないわいな。

その他

最終更新
2009-09-21T13:10:52+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/thought/culture/kankan_nou.html#other

古典落語の『らくだ』には、死骸を文楽人形のように動かし、久六に歌わせて「かんかんのう、きゅうのれすー」との件があり、肩にかついだ死体の手足を動かして「死人のかんかんおどり」を踊らせる場面が登場する。

群馬県上野村には、郷土芸能として現在もカンカンノーが伝承されている。

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2009 七鍵 key@do.ai 初版:2009年09月21日 最終更新:2009年09月21日