第28番札所 滑河山龍正院

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滑河山龍正院の基本情報

最終更新
2008-12-28T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/fudasyo/bandou33/b28_ryousyouin.html#basic
正式名称と通称
滑河山 龍正院(なめかわさん りょうしょういん) 通称:滑河観音(十一面観世音菩薩
本尊と宗派、開基と開基年
十一面観世音 / 天台宗  / 慈覚大師承和5(838)年
真言
おん ろけい じんばら きりく そわか
御詠歌
おとにきく なめかはでらの けさがふち あみころもにて すくふなりけり
所在地と電話番号
〒289-0125:千葉県成田市滑川1196(0476-96-0217)
位置
緯度:35度52分1.465秒(35.867074)、経度:140度20分30.988秒(140.341941)
納経所
夏:8時〜17時、冬:8時〜16時
前札所と次札所
前札所:第27番札所 円福寺 / 次札所:第29番札所 千葉寺
交通と駐車場
最寄駅は、JR滑河駅。1.5km。
駐車場:大型3台、普通車10台
拝観料
-

滑河山龍正院のその他情報

最終更新
2010-01-24T16:05:10+09:00
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歴史と謂れ

承和5(838)年、滑河の城主小田宰相将治の発願により、慈覚大師が開基となっている。当時、この地は冷夏にみまわれた。領主であった小田宰相将治は、慈覚大師を導師として天候回復の法会をおこなった。その結願の日に朝日の前と名乗る少女が現れ、「我、今汝が志願を助けん」と言い、小田川の朝日が淵に案内して忽然と姿を消した。川には老僧が舟を浮かべており、竜宮で鋳造された一寸二分の閻浮檀金の観音像を川から掬いあげて将治に与え、「この淵より涌き出づる甘露の乳水を嘗めよ」と告げて立ち去った。将治が老僧の教えに従ったところ天候は回復し、作物が実るようになったと伝えられる。将治は尊像を安置する伽藍を建立、後に法橋定朝が一丈二尺の観音像を作り、閻浮檀金の尊像を胎内に納めた。

建保4(1216)年には、暴風雨のため本堂や護摩堂、三重塔、鐘楼などを失った。江戸時代には、天海大僧正が東叡山寛永寺の末寺となるよう下知状(現存)を下した。観音堂は、元禄9(1696)年に徳川綱吉が大檀那となり、名主の根本太右衛門ら信徒一同によって再建された。昭和43年には大修理が完了した。

堂塔

龍正院の仁王門仁王門は、国指定の重要文化財。文亀年間(1501〜04年)の再建で、飛騨の大隈の作といわれている。八脚四柱造り。安置されている仁王尊は、享保年間(1716〜36年)に門前で火災があった時、本堂の屋根から大きな扇で炎を扇ぎ返し、このため本堂から下の集落は焼失をまぬがれたといわれる。それ以来、火伏せの仁王尊として篤く信仰され、下の集落の人々によって龍をかたどった大きなしめ縄が毎年正月八日に奉納されている。

龍正院の観音堂観音堂は、千葉県指定有形文化財。五間四方一重入母屋造りの仏堂で、屋根は銅板瓦棒葺。四周の切目録は、和様の高欄とし、柱は円柱。前面二間通りを外陣とするが、正面三間の入り口は当初から建具のない特殊な構造となっている。これは、庶民がいつでも観音の慈悲にすがれることを願っているといわれている。元禄9(1696)年に徳川綱吉の寄進により再建されたもの。内陣の大きな厨子には、定朝作と伝わる一丈二尺の本尊(示現像は胎内に納める)があり、不動・毘沙門の両像が脇に立つ。外陣は虹梁をを架して大きな空間がつくられている。

行事

その他の情報

現存する永正13(1516)年鋳造の鰐口に「下総州行河山勝福寺」とあり、勝福寺といわれていた時期もある。

観音出現の霊地は、龍正院から300メートルほどのところで、観音応現碑が建てられている。

当寺の縁起に基づき、「嘗河」が「滑河」の由来とされている。

龍正院の鋳銅鰐口鋳銅鰐口は、千葉県指定有形文化財。

龍正院の宝篋印塔銅造宝篋印塔 附:銅造棟札1枚は、千葉県指定有形文化財。三段の石基壇の上に、鋳銅製の宝篋印塔が作られている。総高4.97メートル、最下段の基壇一辺は3.37メートル、銅製台座の一辺は1.468メートルで、地表面よりの高さは1.46メートルである。瓦棒葺形式の四柱屋根、二重疎垂木、挙鼻付の出組組物など本格的な建築様式を用いて精巧に作られ、美術的価値も高い。享保3(1718)年、江戸神田住人小幡内匠により鋳造された(銅造棟札)。

龍正院の夫婦松龍正院の夫婦松夫婦松は、町指定文化財。アカマツ。芭蕉の句碑が併置され、寛政5(1793)年の銘で「観音のいらか見やりつ華の雲」と刻まれている。

龍正院の風景

龍正院の風景

龍正院の風景

龍正院の風景

龍正院の風景

龍正院の風景

龍正院のカエル様

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Copyright (C) 2008-2010 七鍵 key@do.ai 初版:2008年12月28日 最終更新:2010年01月24日