花祭り
花祭りとは
- 最終更新
- 2007-12-02T16:07:26+09:00
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花祭りは毎年4月8日に行われる行事で、釈迦の誕生を祝う行事。「灌仏会(かんぶつえ)」や「仏生会(ぶっしょうえ)」とも呼ばれる。「降誕会(ごうたんえ)」、「浴仏会(よくぶつえ)」、「龍華会(りゅうげえ)」、「花会式(はなえしき)」との別名もある。本来は旧暦で行われるものであるが、日本では近年は新暦で、又は、それに近い日曜日に行われることが多くなってきている。
この日にはほとんどのお寺で境内に様々な花で飾った花御堂と呼ばれる小さなお堂を作り、その中に灌仏桶を置いて甘茶を満たし、その中央の水盤の上に釈迦の立像を置く。参詣人はこの釈迦像の頭上に、竹でできた杓子で甘茶を注いで拝む風習がある。これは、釈迦が生まれたときに天から9の龍が清らかな水を吐いて産湯に使わせたとの伝説にちなむものである。また、この甘茶で墨をすり、「千はやぶる卯月八日は吉日よ 神さけ虫を成敗ぞする」と紙に書いて蚊帳のつり手に結び付けたり戸口に逆さに張ったりし、これが虫除けになると考えられていた。
花祭りはインドで起こり、日本には奈良時代に伝わったといわれている。当時は釈迦像に5種の香水を注いでいたが、江戸時代に入り甘茶を注ぐようになったといわれている。
その他
- 花祭りの名称は、明治時代に浄土宗で採用された呼称で、それ以来宗派を問わず灌仏会の代名詞として用いられている。
- 南伝仏教や蔵伝仏教では5月頃に行うウェーサク祭やサガダワ祭が灌仏会に相当する。
- 失敗して物をダメにする事を「おしゃかになる」と表現するが、これは灌仏会にちなむ。江戸の鍛冶職人(鋳物師)の隠語として、あぶり過ぎて鈍ってダメにしてしまった金物に対し、江戸っ子訛りで「しがつよかった(火が強かった)」=「四月八日だ」=釈迦の誕生日、とのつながりで成立したと言われている。
- 博打などで無一文になることを「お釈迦になる」とも言うが、これは花祭りに水をかけられるお釈迦様のように裸にされることからと考えられている。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年12月02日 最終更新:2007年12月02日