遷奉大神宮祝詞
遷奉大神宮祝詞とは
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- 2009-04-13T16:28:54+09:00
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遷奉大神宮祝詞とは、「おおかみのみやをうつしまつるのりと」と読む祝詞である。伊勢の神宮は「延喜伊勢大神宮式」(『延喜式』巻四)にて凡そ大神宮は、廿年に一度、正殿・宝殿及び外幣殿を造り替へよ――度会宮、及び別宮、余の社の神殿を造る年限は此に准ぜよ、――、皆新材を採りて構造し、自余の諸院は新旧通用し、云々、
とされ、二十年に一度主要殿舎の造り替えが古来より続けられてきた。式年遷宮に際しては、用材の伐採から運搬、敷地の整備や神殿の造営、新殿の完成から遷御に至るまで、多くの祭儀が行われるとともに、神々に捧げる多くの装束や神宝も全て新たに調進される。
遷奉大神宮祝詞の祝詞
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この祝詞は、装束物をもって新殿を粧飾するに際して、神宮祭主の中臣氏が奏する祝詞である。本居宣長は『大祓詞後釈』にて、此の祝詞の文は、ただ御装束神宝を進り給ふ時の祝詞にして、遷宮の文にあらず、いかが、題を書き誤れるなるべし、
と注意を促している。
遷奉大神宮祝詞
皇御孫命能御命乎以氐、皇大御神能大前尓申給久、常乃例尓依氐、廿年尓一遍比大宮新仕奉氐、雜御装束物五十四種、神宝廿一種乎儲備天、祓清賣持忌波理氐、預供奉辨官某位某姓名乎差使氐、進給状乎申給久止申、
遷奉大神宮祝詞
皇御孫命の御命を以て、皇大御神の大前に申し給はく、常の例に依りて、
廿年に一遍び大宮新に仕へ奉りて、雜の御装束物五十四種、
神宝廿一種を儲け備へて、祓へ清め持忌まはりて、預り供へ奉る辨官某位某姓名を差使はして、
進り給ふ状を申し給はくと申す、
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Copyright (C) 2009 七鍵 key@do.ai 初版:2009年04月13日 最終更新:2009年04月13日