斎内親王奉入時

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斎内親王奉入時とは

最終更新
2009-04-13T16:04:53+09:00
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斎内親王奉入時とは、「いつきのひめみこをいれまつるとき」と読む祝詞である。斎内親王は、「斎王(さいおう)」や「斎宮(さいぐう)」とも記し、天照大御神の御杖代として親しく神宮に奉仕される未婚の内親王(もしくは女王)を指す。延喜斎宮寮式(『延喜式』巻六)にて、凡そ天皇位に即きたまはば、伊勢の大神宮の斎王を定めよ、仍りて内親王の未だ嫁がざる者を簡びて卜せよ――若し内親王なくば、世次によりて女王を簡び定めて之を卜せよ――、とされている。

斎王は、天皇即位の始めに卜定され、初斎院及び野宮において三年間精進潔斎の生活を送る。三年目の秋に、神嘗祭の例幣使とともに伊勢に参向し、当年の神嘗祭から奉仕が始る。その任期中は斎宮に坐して潔斎の生活を続け、三節祭には両大神宮に参向して親しく太玉串を奉られた。その任期は父天皇の在位の間であり、御世が改まれば退下する。斎王については、崇神天皇の御世の豊鍬入姫命、垂仁天皇の御世の倭姫命以降、後醍醐天皇皇女祥子内親王に胃たる七十二代が記録されている。

斎内親王奉入時の祝詞

最終更新
2009-04-13T16:19:13+09:00
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この祝詞は、斎内親王が大神宮に入った年の神嘗祭に始めて奉仕するにあたり、神嘗祭祝詞の辞別(ことわき)として、その旨を神嘗祭奉幣使に随従する中臣氏が奏するものである。

斎内親王奉入時

(進神嘗幣詞申畢、次即申云、)

辭別申給、今進齋内親王、依恒例、三年齋、御杖代進給事、皇御孫之尊天地日月、常磐堅磐御座坐、御杖代進給御命、大中臣茂桙中取持、恐申給申、

斎内親王奉入時

神嘗かむにへみてぐらたてまつことばまをへ、つぎすなはまをしてふ、)

辭別ことわきてまをたまはく、今進いまたてまつ齋内親王いつきのひめみこは、つねためしりて、 三年みとせいはきよまはりて、御杖代みつゑしろさだめてたてまつたまことは、 皇御孫之尊すめみまのみこと天地あめつち日月ひつきともに、常磐ときは堅磐かきはたひらけくやすらけく御座おほましさしめむと、 御杖代みつゑしろたてまつたま御命おほみことを、大中臣おほなかとみ茂桙いかしほこ中取なかとちて、かしこかしこみもまをたまはくとまをす、

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Copyright (C) 2009 七鍵 key@do.ai 初版:2009年04月13日 最終更新:2009年04月13日