鬼子母神

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鬼子母神とは

最終更新
2007-08-26T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/thought/hotoke/kishimojin.html#what

鬼子母神は「きしもじん」と読み、仏教守護の天部に属する。サンスクリット語の「ハーリティー」の漢訳で、音写した「訶梨帝母(かりていも)」とも呼ばれる。元々はインド神話に登場する羅刹女であり、鬼神・般闍迦の妻とされる。500人(一説には千人または一万人)の子の母でありながら、常に他人の子を捕えて食べてしまうため、釈迦如来は彼女が最も愛していた末子・愛好を隠して子を失う母親の苦しみを悟らせ、仏教に帰依させた。以後、仏法の護法神となり、子供と安産の守り神と法華なった。盗難除けの守護とも言われる。インドでは、とりわけ子授け、安産、子育ての神として祀られ、日本でも密教の盛行に伴い、小児の息災や福徳を求めて、鬼子母神を本尊とする訶梨帝母法が修せられたり、上層貴族の間では、安産を願って訶梨帝母像を祀り、訶梨帝母法を修している。また、法華経では十羅刹女とともに鬼子母神が、法華信奉者の擁護と法華信仰弘通を妨げる者の処罰を誓っていることから、日蓮はこれに基づき文字で表現した法華曼荼羅に鬼子母神の号を連ね、鬼子母神と十羅刹女に母子の関係を設定している。このことが、法華曼荼羅の諸尊の彫刻化や絵像化が進むなかで、法華信奉者の守護神としての鬼子母神の単独表現の元となった。

像は天女のような姿をし、子供を1人抱き、右手には吉祥果(ザクロ)を持つ。ザクロは人肉の味がするから、とも言われるが、これは後になって付け加えられた話である。

毎月8日、18日、28日は、鬼子母神の縁日

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年08月26日 最終更新:2007年08月26日