震度
震度とは
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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震度は「しんど」と読み、ある地点における地震の揺れの程度を表す指標である。現在日本での震度は、全国に配置された自動計測機器(計測震度計)により測定され、発表されるものである。かつては気象台や測候所にいる気象庁の職員が、揺れをどう感じたか、室内や屋外の様子がどうなっているかを観察し、数段階の階級に分けることで決定されていたが、1996年4月からは計測震度計により観測し発表されるようになった。震度を器械で計測するのは現在のところ日本だけで、外国では現在でも人体感覚や被害の程度などから人が判定する。日本国外においては12段階表示の改正メルカリ震度階級、MSK震度階級が用いられている。なお、マグニチュードも震度と同程度の数値で表されるためしばしば混同されるが、断層のずれの規模をあらわすマグニチュードは、基本的に1つの地震に1つの数値しかない。これに対して、震度は計測する場所により値が異なることとなる。
日本における震度の歴史
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日本における科学的な地震の研究は、帝国大学工科大学(現東京大学工学部)に来ていたイギリス人、ジョン・ミルンとジェームズ・ユーイングに始まるとされる。また、最初の日本人地震学者はユーイングの教えを受けた関谷清景とされている。関谷は、帝国大学助教授と内務省御用掛(翌年に地理局験震課長)を兼務していた明治17年(1884年)に「地震報告心得」を作り、この中に日本初の震度階が定義されている。日本初の震度階は、「微」・「弱」・「強」・「烈」の4段階とされていた。明治31年(1898年)以降の中央気象台年報(中央気象台は明治23年に地理局から独立)ではこれが7段階(微震の前に「微震(感ナシ)」、微震と弱震の間に「弱震(弱キ方)」、弱震と強震の間に「強震(弱キ方)」)となり、明治41年(1908年)以降は現在のような数字で表される震度階級(0〜6の7段階)が明文化された。1936年には「微震(感ナシ)」を無感、「弱震(弱キ方)」を軽震、「強震(弱キ方)」を中震に改称。1949年には、1948年6月28日の福井地震をきっかけに震度7が設けられ、0から7の8段階とされた。1996年10月1日の震度階級改定により、震度5と6にそれぞれ「強」「弱」が設けられ、10段階となり、併せて微震、軽震等の名称は廃止された。
日本における震度階の移り変わり
1884年 | - | 微 | 弱 | 強 | 烈 |
1898年 | 微震(感ナシ) | 微震 | 弱震(弱キ方) | 弱震 | 強震(弱キ方) | 強震 | 烈震 |
1908年 | 〇 | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 |
1836年 | 無感 | 微震 | 軽震 | 弱震 | 中震 | 強震 | 烈震 |
1949年 | 〇 | I | II | III | IV | V | VI | VII |
1996年 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5弱 | 5強 | 6弱 | 6強 | 7 |
震度と周囲の様子(気象庁震度階級関連解説表)
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震度0
- 人間
- 人は揺れを感じない。
震度1
- 人間
- 屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる。
震度2
- 人間
- 屋内にいる多くの人が揺れを感じる。眠っている人の一部が目を覚ます。
- 屋内の状況
- 電灯などの吊り下げ物が、わずかに揺れる。
震度3
- 人間
- 屋内にいる殆どの人が揺れを感じる。恐怖感を覚える人もいる。
- 屋内の状況
- 棚にある食器類が、音を立てることがある。
- 屋外の状況
- 電線が少し揺れる。
震度4
- 人間
- かなりの恐怖感があり、一部の人は身の安全を図ろうとする。眠っている人のほとんどが目を覚ます。
- 屋内の状況
- 吊り下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。
- 屋外の状況
- 電線が大きく揺れる。歩いている人も揺れを感じる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。
震度5弱
- 人間
- 多くの人が身の安全を図ろうとする。一部の人は行動に支障を感じる。
- 屋内の状況
- 吊り下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類や書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の多くが倒れ、家具が移動することがある。
- 屋外の状況
- 窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。補強されていないブロック塀が崩れることがある。道路に被害が生じることがある。
- 木造建物
- 耐震性の低い住宅では、壁や柱が破損するものがある。
- 鉄筋コンクリート建造物
- 耐震性の低い建物では、壁などに亀裂が生じるものがある。
- ライフライン
- 安全装置が作動し、ガスが遮断される家庭がある。まれに水道管の被害が発生し、断水することがある。停電する家庭もある。
- 地盤・斜面
- 軟弱な地盤で亀裂が生じることがある。山地で落石、小さな崩壊が生じることがある。
震度5強
- 人間
- 非常な恐怖を感じる。多くの人が行動に支障を感じる。
- 屋内の状況
- 棚にある食器類、書棚の本の多くが落ちる。テレビが台から落ちることがある。タンスなど重い家具が倒れることがある。変形によりドアが開かなくなることがある。一部の戸が外れる。
- 屋外の状況
- 補強されていないブロック塀の多くが崩れる。据え付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。多くの墓石が倒れる。自動車の運転が困難となり、停止する車が多い。
- 木造建物
- 耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり傾くものがある。
- 鉄筋コンクリート建造物
- 耐震性の低い建物では、壁、梁、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。耐震性の高い建物でも、壁などに亀裂が生じるものがある。
- ライフライン
- 家庭などにガスを供給するための導管、主要な水道管に被害が発生することがある。一部の地域でガス、水道の供給が停止することがある。
- 地盤・斜面
- 軟弱な地盤で亀裂が生じることがある。山地で落石、小さな崩壊が生じることがある。
震度6弱
- 人間
- 立っていることが困難になる。
- 屋内の状況
- 固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。開かなくなるドアが多い。
- 屋外の状況
- かなりの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。
- 木造建物
- 耐震性の低い住宅では倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも壁や柱が破損するものがある。
- 鉄筋コンクリート建造物
- 耐震性の低い建物では壁や柱が破壊するものがある。耐震性の高い建物でも壁、梁、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。
- ライフライン
- 家庭などにガスを供給するための導管、主要な水道管に被害が発生する。一部の地域でガス、水道の供給が停止し、停電することもある。
- 地盤・斜面
- 地割れや山崩れなどが発生することがある。
震度6強
- 人間
- 立っていることができず、はわないと動くことができない。
- 屋内の状況
- 固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。戸が外れて飛ぶことがある。
- 屋外の状況
- 多くの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
- 木造建物
- 耐震性の低い住宅では倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも壁や柱がかなり破損するものがある。
- 鉄筋コンクリート建造物
- 耐震性の低い建物では倒壊するものがある。耐震性の高い建物でも壁、柱が破壊するものがかなりある。
- ライフライン
- ガスを地域に送るための導管、水道の配水施設に被害が発生することがある。一部の地域で停電する。広い地域でガス、水道の供給が停止することがある。
- 地盤・斜面
- 地割れや山崩れなどが発生することがある。
震度7
- 人間
- 揺れにほんろうされ、自分の意志で行動できない。
- 屋内の状況
- ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。
- 屋外の状況
- ほとんどの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。補強されているブロック塀も破損するものがある。
- 木造建物
- 耐震性の高い住宅でも、傾いたり、大きく破壊するものがある。
- 鉄筋コンクリート建造物
- 耐震性の高い建物でも、傾いたり、大きく破壊するものがある。
- ライフライン
- 広い地域で電気、ガス、水道の供給が停止する。
- 地盤・斜面
- 大きな地割れ、地すべりや山崩れが発生し、地形が変わることもある。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日