JIT
JIT
- 最終更新
- 2008-11-09T17:56:11+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/physical_distribution/terminology/term_ot/jit.html#what
- 読み方
- じっと
- 英語表記
- JIT / Just In Time
- 別名
- ジャスト・イン・タイム / カンバン方式
- 関連する用語
- サプライチェーン・マネジメント
JITとは
JITとは、ジャスト・イン・タイム生産システムと呼ばれ、需要量に生産量を合せ、必要な物を必要な時に必要な量だけ生産することによって経済効率を高めるための技術体系(生産技術)を指す。トヨタ自動車の生産方式(トヨタ生産方式)の代表的な要素としてよく知られ、特にトヨタ生産方式でのJITはカンバン方式とも呼ばれている。
JITの最大の狙いは、工程間の仕掛在庫を最少に抑えることである。工程間在庫を最少にする究極の形とは完全受注生産だが、生産におけるリードタイムをゼロにすることは不可能であり、販売の機会損失を避けるためにもある程度の見込み生産は行わざるを得ない。見込み生産量を可能な限り少なくするために、JITが重要となる。そこで、工程間在庫の最少化を狙って、生産指示票としてカンバンが利用される。カンバンは、後工程に対しては納品書として加工品と共に引き渡され、後工程で加工品が使用されたら前工程に戻される。前工程に戻す際は発注票として渡され、カンバンの受領をもって前工程では製品の加工を行う。つまり、自工程で使った分だけ前工程に作らせる連鎖を組むことで、工程間仕掛の最少化を実現する。
ただし、JITにはいくつかの問題点もある。
- 在庫が少いため、部品の納入の遅延もしくは不可能になった際、生産不能に陥る。
- 下請け企業に大きな投資を強いる場合がある。
- 生産計画と実際の生産量に差異が生じた場合、それによる損害が下請け企業に強いられる場合がある。
- 親企業の在庫コストを、立場の弱い下請け企業に押しつける場合がある。
- 納品回数が増えたことによる物流コストの増加分を、下請け企業に押し付ける場合がある。
- 納品回数の増加により、工場周辺の交通量が増加する。
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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年11月09日 最終更新:2008年11月09日