歳暮

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歳暮とは

最終更新
2008-01-06T14:58:40+09:00
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https://www.7key.jp/data/word_custom/seibo.html#what

歳暮は「せいぼ」と読み、年の暮れに世話になった人に対して感謝するなどの歳暮周りの際になされる贈り物を指す。本来は直接訪問して贈り物をするものであるが、近年では百貨店などから直送で相手方に贈られることが多い。「歳暮」は本来「年の暮れ」との時期を指す言葉で、12月の季語でもあるが、やがて年末に贈る贈答のことを指すようになった。

元々は、年の暮れになって年神様や祖先の霊に、米や餅・魚などを供える供物を家族で持ち寄ったことに始る。それが、正月を前にして仕事などで帰省できない子どもや、遠方の親戚たちが祖先の霊を守る本家の祭壇などに供えてもらうために供物を送るようになり、それとともに親達の長寿を願ったものがお歳暮との習慣に変わったとされる。この習慣はやがて、日頃お世話になっている親類や仕事の上司などにも贈られるようになり、現在に至っている。

かつてお歳暮は、塩ザケや塩ブリなどの魚が多く贈られた。こうした魚は「年取り肴」と呼ばれて年越しの食膳には必ず出され、更に塩引きなどの処理によって長期の保存ができたことから重宝されたためである。現在では、新しい年を迎えるために必要な物を送ることが多い。具体的にはある程度保存の利くアルコール飲料(ビールやウィスキーなど)、コーヒー、ハム・ソーセージといった食品が多いが、宅配便のクールサービスの拡充によって魚介類や牛肉などの産直生鮮食品も利用される。また、洗剤や石鹸など、生活必需品を贈ることも一般的である。

お歳暮を贈る時期は12月上旬から25日頃までが一般的である。この時期に贈ることができなかった場合は、新年になってから表書きを「御年賀」と書いて贈る。また、お歳暮として贈る品物には、紅白の水引と、熨斗アワビの飾りまたは代わりのマークを付けて贈る(ただし、品物が生ものの場合は熨斗アワビは付けずに水引のみ)。注意しなければならないのはこの時に付ける水引の形で、蝶結びにしなければならないことである。

現在公務員については、お歳暮やお中元などの贈答品の受け取りは禁じられている(国家公務員法、地方公務員法、外務公務員法、各種省令に依る)。民間企業では法令で規制・禁止されているわけではないが、バブル崩壊後の虚礼見直しや企業活動のコンプライアンス確保のため、企業方針として高額の贈答品の受け取りを辞退する企業が多くなってきている。さらには、2000年代以降の個人情報保護の社会的動きや、取引先と社員の癒着の防止の観点から、取引先企業から各社員自宅への贈答品を規制する動きもある。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月06日 最終更新:2008年01月06日