おとそ

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おとそとは

最終更新
2007-11-18T12:26:37+09:00
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おとそは「お屠蘇」と書き、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑むお酒をさす。「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、正月の祝いの膳には欠かせないものとされ、元旦に家族一同が顔を揃えて新年の挨拶を済ませてから杯を回しておとそを飲む。元々は支那の唐代から飲まれるようになった薬酒の一種で、「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るとの意味(悪鬼を屠り死者を蘇らせる、とする説もある)。支那では漢方薬を大晦日に井戸の中につるし、元旦になってそれを引き上げて酒に浸して作った。そして邪気を祓い不老長寿になれる薬として、年少者から順番に飲んだといわれている。この習慣は日本には平安時代に伝わり、宮中の元旦の儀式に取り入れられた。宮中では、一献目に屠蘇、二献目に白散、三献目は度嶂散を一献ずつ呑むのが決まりであった。貴族は屠蘇か白散のいずれかを用いており、後の室町幕府は白散を、江戸幕府は屠蘇を用いた。やがてこれが庶民にも伝わり、医者が薬代のお礼にと屠蘇散を配るようになったため正月の朝におとそとを飲むようになったといわれる。飲む順番は正式には支那の風習通り年少者からとされるが、明治時代頃から家長から飲む地域も出てきた。これは関西以西の西日本に限られた風習であり、他の地方では単に正月に飲む祝い酒のことを「御屠蘇」と称している場合も多い。

おとそに入れる漢方薬は「屠蘇散(とそさん)」と呼ばれ、屠蘇散を日本酒や味醂に浸して作り、小・中・大の三種の盃を用いて飲む。屠蘇散は、一説には三国時代の名医・華佗の処方によるものと言われている。その処方は色々あるが、『本草綱目』では赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・鳥頭・赤小豆を挙げている。現在では猛毒の鳥頭などは使わず、山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗などを用いるのが一般的とされる。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年11月18日 最終更新:2007年11月18日