モリブデン【Molybdenum】
モリブデンの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/mo.html#basic
モリブデンの一般特性
- 名称/記号/番号
- モリブデン / Mo / 42
- 分類
- 遷移元素
- 族/周期/ブロック
- 6(VIA) / 5 / d
- 密度/硬度
- 10280kg・m-3 / 5.5
- 単体の色
- メタリックグレー
モリブデンの原子特性
- 原子量
- 95.94amu
- 原子半径(計測値)
- 145(-)pm
- 共有結合半径
- 145pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [Kr]4d55s1
- 電子殻
- 2, 8, 18, 13, 1
- 酸化数(酸化物)
- 2, 3, 4, 5, 6(強酸性酸化物)
- 結晶構造
- 体心立方構造
モリブデンの物理特性
- 相
- 固体(常磁性)
- 融点
- 2896K(2623℃)
- 沸点
- 4912K(4639℃)
- モル体積
- 9.38×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 598kJ・mol-1
- 融解熱
- 32kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 3.47Pa(3000K)
- 音の伝わる速さ
- 不明
その他
- クラーク数
- 0.0013%
- 電気陰性度
- 2.16(ポーリング)
- 比熱容量
- 250J・kg-1・K-1
- 導電率
- 18.7×106m・Ω
- 熱伝導率
- 138W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:684.3kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1560kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:2618kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:4480kJ・mol-1
モリブデンのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/mo.html#basic
モリブデンの特徴
クロム族元素の1つ。銀白色の硬い金属(遷移金属)。空気中では酸化被膜を作り内部が保護される。高温で酸素やハロゲン元素と反応する。アンモニア水には可溶。熱濃硫酸、硝酸、王水にも溶ける。モリブデンは人体(生体)にとっての必須元素で、尿酸の生成、造血作用、体内の銅の排泄などに関わる。微生物の窒素固定に関しての酵素(ニトロゲナーゼ)にも深く関わっており、地球上の窒素固定量の70%以上はモリブデンが関与していることになる。また、植物にとっても必須元素であるため、モリブデン酸のナトリウム塩やアンモニウム塩の形で、肥料として販売されている。
モリブデンの歴史
カール・ヴィルヘルム・シェーレが、1778年に輝水鉛鉱を硝酸と反応させて分離した酸化物として発見、「水鉛土【Wasserbleierde】」と命名。シェーレの友人ペーター・ヤコブ・イェルム【Peter Jacob Hjelm】が1781年に三酸化モリブデンを石炭で還元することにより単体分離し、現在の名称が付けられた。
モリブデンの用途
- 三酸化モリブデンやフェロモリブデンとして、ステンレス鋼の添加元素などに利用される。
- 二硫化モリブデンは摩擦係数が低いことから、工業用の潤滑油やエンジンオイルの添加剤に用いられる。二硫化モリブデンの配合された油脂類は深緑色を示しているため、それ以外の製品と区別するのが容易。
- モリブデンと銅の合金は、優れた温度特性と適度な導電性を兼ね備えているため、ハイブリッドカーやロケットの電子基板などに用いられる。
その他
モリブデン鉱物である輝水鉛鉱が鉛鉱物である方鉛鉱に似ていることから、ギリシャ語の「鉛(molybdos)」にちなみ命名。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
このページに関するご案内
-
この文書は
Keyから
資料集、
科学、
元素とリンクを辿ると、当ページ
モリブデンに辿り着きます。
- Site mapよりこのサイトの全体的な構造を把握できます。
- 索引よりこのサイト内にある任意のキーワードを含んだ文書を探すことができます。
- この文書のURIは
https://www.7key.jp/data/science/element/mo.html
です。
Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日