水銀【Mercury】
水銀の基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/hg.html#basic
水銀の一般特性
- 名称/記号/番号
- 水銀 / Hg / 80
- 分類
- 金属
- 族/周期/ブロック
- 12(IVB) / 6 / p
- 密度/硬度
- 13579.04kg・m-3 / 1.5
- 単体の色
- 銀白色
水銀の原子特性
- 原子量
- 200.59amu
- 原子半径(計測値)
- 150(171)pm
- 共有結合半径
- 149pm
- VDW半径
- 155pm
- 電子配置
- [Xe]4f14 5d10 6s2
- 電子殻
- 2, 8, 18, 32, 18, 2
- 酸化数(酸化物)
- 2,1(塩基性酸化物)
- 結晶構造
- 菱面体晶
水銀の物理特性
- 相
- 液体(反磁性)
- 融点
- 234.32K(-38.83K℃/-37.89°F)
- 沸点
- 629.88K(356.73℃/674.11°F)
- モル体積
- 14.09×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 59.229kJ・mol-1
- 融解熱
- 2.295kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 0.0002Pa(505K)
- 音の伝わる速さ
- 1407m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.00002%
- 電気陰性度
- 2.00(ポーリング)
- 比熱容量
- 140J・kg-1・K-1
- 導電率
- 1.04×106m・Ω
- 熱伝導率
- 8.34W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:1007.1kJ・mol-1/第2:1810kJ・mol-1/第3:3300kJ・mol-1
水銀のその他情報
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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水銀の特徴
典型元素で金属元素。常温、常圧で液体である唯一の金属元素で、銀のような白い光沢を放つ事からこの名がある。
水銀の歴史
-
水銀の用途
- 各種金属(白金、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、タングステンを除く)とアマルガムと呼ばれる合金をつくる。東大寺の大仏像の金鍍金は金アマルガムを大仏に塗った後、水銀を蒸発させて行われた。一説には、この際起こった水銀汚染が平城京から長岡京への遷都の契機となったという。また、硫化物は辰砂(しんしゃ)と呼ばれ、朱色の顔料として用いられる。
- 熱膨張性の良さから体温計に用いられる。
- 消毒薬マーキュロクロムや超伝導材としても使用されていたが、現在はほとんど使われていない。
- 蛍光灯や水銀灯などでは発光体として使用されている。
- 灯台の投光機に使用され、水銀が満たされた器にレンズを付けた台を浮かし、回転を滑らかにしていた。近年、地震などで水銀がこぼれることが問題視され、水銀を使わない投光機へと置き換えが進んでいる。
- 大電力用の整流器(水銀整流器)や、高速動作用リレー用の接点材料として利用される。ポーラログラフ用滴下電極用にも高純度水銀が使用される。
- トリチェリの実験では水銀柱が用いられ、圧力の単位トル(Torr)の基準となった。
- 超伝導は水銀の冷却中に初めて発見された現象。
- 電気化学に重要な発展をもたらしたポーラログラフィーでは、水銀が電極として使用される。
その他
液体で金属であるという奇妙な性質が、変幻自在で油断ならないヘルメスの性格と関連づけられ、ローマ神話の神の使者「メルクニウス」にちなみ命名。元素記号はギリシャ語由来のラテン語「水のような銀(hydrargyrum)」から命名。日本語では液体金属を意味する「みずかね」と呼ばれていた。ラテン語では「生きている銀(argentumvivum)」と呼ばれた。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日