ページ上で音楽を鳴らす
HTMLを使用した記述方法
記述方法
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> <html> <head> <title></title> </head> <body> <embed src="selene.mid" repeat="false" autostart="false" loop="1"> </body> </html>
表示サンプル
別窓でサンプルページが開きます。
環境によってはいきなり音楽が流れ出す場合もありますので注意してください。
解説
上記例のように「EMBED」タグを使います。このタグは「src」属性で指定したファイルを読み込み、ブラウザのプラグインにデータを渡します。つまり、音楽の再生などの動作はプラグインソフトが行うわけです。以下にそれぞれの属性を解説しておきます。
- src="selene.mid"
- 再生する音楽ファイルを指定します。
- repeat="false"
- 繰り返し再生をする場合は「true」、しない場合は「false」を記述します。
- autostart="false"
- 自動で音楽の演奏を開始させる場合は「true」、させない場合は「false」を記述します。 「true」を指定した場合、訪問者が停止ボタンを押すことで音楽を止めます。 「false」を指定した場合、訪問者が再生ボタンを押すまで音楽は流れません。
- widht="99"
- 操作パネルの横幅を指定します
- height="99"
- 操作パネルの高さを指定します
- loop="1"
- 再生回数を数字で指定します。無限ループは「infinete」と記述します
- alt="myMusic"
- 音楽に対する代替テキスト
ページ内のパネルを表示したい位置に上記タグを記述します。ただし、「width」と「height」をそれぞれ「0」と指定することにより、パネルを非表示にすることができます。表示されるパネルは訪問者の環境によって変わります。
MIDIファイルに関する著作権について
上記手段によって音楽をあなたのページ上で流すことはできます。でもちょっと待ってください。著作権のきれていないMIDIファイルをインターネット上に置くことは著作権法違反です。この権利を侵害するようなことがあれば、3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金となり、更に権利保持者の方から損害賠償も要求されることとなるでしょう。
よく言い訳のように、MIDIファイルを作成したのは自分だから著作権は自分にある、なんて主張を見かけますが、これは大きな間違いです。
たとえMIDIファイルを作ったのがあなたであっても、あなたが所有する著作権はあくまでMIDIファイルに対してのみです。歌詞や曲などの著作権は元々のミュージシャンが所有していますので、あなたは元々の作者であるミュージシャンに権利の一部を借りていることになるのです。(言うまでもありませんが、あなたが自分で作曲した曲でしたら著作権など全く問題ありません)
ということは、ミュージシャンの曲、アニメソング、CMなどで流れる企業の曲、外国ミュージシャンの曲、ディズニーの曲などなど。全て無断で使用することはできないということになります。どうしても使用したければ、JASRACという音楽著作権協会で使用料を支払ってください。
かと言って、世界中にある全ての曲が無断使用禁止となっているわけではありません。
- 作曲者の死後50年(米国では60年)以上経っているもの
- 作曲者が著作権を一部放棄し、使用を許可したもの
上記のどちらかをクリアしている楽曲であれば無断で使用しても良い事になっています。
例えば、クラシックの曲は大抵の場合この条件をクリアしています。素材屋さんの中には、プロ顔負けのすばらしい曲を提供してくれるところもあります。ページにBGMが必要であればこれらの中から探すようにしましょう。
BGMについて
ページ上でBGMを流すことを嫌う人は多いです。
- 仕事中や夜中に突然音楽が鳴り響くと迷惑
- 読み込みに時間がかかり戻る事すらできなくなる
- 勝手に聞きたくも無い曲を聞かせるな
- もう既に別の曲を聞いていたのに・・・
などが主な理由のようです。別にあなたのページで音楽を流すなと言っているわけではありません。大抵の場合、BGMがいきなり流れ出すから「迷惑なページ」とレッテルを貼られるのです。音楽を流す前に、訪問者の許可を得るような文面を一言添えておくくらいの心遣いが必要かもしれませんね。