末期の水
末期の水とは
- 最終更新
- 2008-01-14T10:45:02+09:00
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死にゆく者に対し、家族が枕元に寄って順番にその口許を水でうるおすことを「末期の水」または「死に水」をとるという。新しい筆か箸の先に脱脂綿やガーゼを巻いて糸で縛り、それを水に浸し、家族や兄弟姉妹など縁の深い近親者が順番に亡くなった人の唇につける。死水をとる順序は、最初に喪主、そして血縁の近い順とされている。一般的に、配偶者、子、故人の両親、兄弟姉妹、子の配偶者、孫の順となる。仏教では、あの世に行くと食事をしたり水を飲むことができなくなると考えられている。そのため、死に際して水を取らせて冥土に送り出すとの思いが込められており、この世に残る者たちとの最後の別れの儀式でもある。かつては臨終の間際に行われるものであったが、現在では息を引き取った後に行う。
- 脱脂綿などの代わりに、しきみや菊の葉、または鳥の羽に水をつけて末期の水をとることもある。
- 末期を悟った仏陀が、弟子の阿難に「口が乾いたので水を持ってきて欲しい」と頼んだことが、仏典『長阿含経』にあり、これが末期の水の由来とされている。
- 死者の命が蘇ることを願って行うものともいわれる。
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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月14日 最終更新:2008年01月14日