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https://www.7key.jp/data/physical_distribution/terminology/term_a/abc_analysis.html#what
ABC分析とは、パレート分析【Pareto analysis】や重点分析とも呼ばれ、複数の事物や現象などをその頻度によって分類をし、管理効率を高めようとする分析手法のことを指す。具体的には、頻度の高いものから順に項目を並べ、頻度の合計を100とした構成比率を算出する。次に、頻度の順に構成比率の累積を算出し、構成比率の累積によってAグループ(累積構成比70〜80%:主力項目)、Bグループ(累積構成比80〜90%:準主力項目)、Cグループ(累積構成比90〜100%:非主力項目)のようにグループ分けをする。このように、各グループに分類される項目の重要度や優先度を明らかにすることによって、それらを管理する労力や手間を効率的に集中あるいは分散することができる。ABC分析は、経営上の管理のほかに、研究や統計、受験対策など様々な分野の分析に利用されている。例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでは、あまり売れない品目(Cグループに属するもの)を積極的に排除し、効率的な在庫管理を行う。生産関係ではPQ分析、物流関係ではIQ分析やEQ分析と呼ばれ、販売やマーケティング分野では売り上げゼロの商品をZとしてABCZ分析(ABCD分析)と呼ぶ場合もある。
物流分野におけるABC分析では、保管物や貨物の価格や物量、管理効率、重要性などによって「頻度」を決定し、各保管物や貨物の重要度を分析する。例えば、ABC分析は倉庫において、過剰在庫の防止や削減を目的とし、在庫アイテム別に最適な管理方法を検討する(安全在庫の在庫数量設定、庫内ロケーションの効率的な配置、発注計画など)。この際、縦軸に管理特性値(在庫量や保管物の価格、出庫量など)の累積構成比率、横軸にアイテムの比率をプロットし、これを結んだABC曲線(パレート曲線)を用いて視覚的に表すこともある(パレート図)。
なお、管理特性値は、目的によって適切に選択しなければならない。
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