ぎょしゃ座（馭者座）

ぎょしゃ座の各種情報

星図：ぎょしゃ座

星名	英名	意味	和名	視等級	スペクトル	距離	絶対等級
α	Capella/Alhajoth（カペラ）	小さな雌やぎ/昴の相手星	-	0.08	gG5+G	50	-0.6
β	Menkalinan（メンカリナン）	手綱を取る者の肩	-	変光	A2+A2	50	-0.3
（γ）おうし座β	Elnath（エルナト）	角	-	1.7	B0ne	650	-
ε	（アル・マーズ）	-	-	変光	cF0ep	3300	-
ζ	Hoedus Primus（ヘドゥス・プリムス/サダトニ）	第一の子やぎ	-	3.8	-	-	-
η	Hoedus Secundus（ヘドゥス・セクンドゥス）	第二の子やぎ	-	3.28	B3	250	-
ι	Hassaleh（ハッサレー）	-	-	2.70	gK3	400	-2.4

ラテン語の Capra（山羊）の小さいものを表す形で、小さい山羊という意味です。ギリシアの詩人であるアトラスが「雨降りの山羊の星」と呼んだことに由来するとされています。1等星の中で最も北にある星。ε Aur、ζ Aur、η Aurはこの星の子供と呼ばれています。連星。

アラビア語の Al Mankib dhi'l 'Inan（手綱を取る者の肩）が語源とされています。連星。

この星はもともとぎょしゃ座とおうし座の両方に属していた星ですが、星座の区画整理によっておうし座へ配属され、以降ぎょしゃ座のγ星は欠番となっています。

連星。変光周期は27年で18ヶ月の食が続きます。肉眼で見える方の恒星は黄色を帯びたF型の超巨星。

連星。変光周期は970日で、主星はK型の超巨星。伴星はB型の主系列星。

ζ Aur、η Aurはラテン語の Haedi（子山羊）が語源です。この部分がギリシアでは独立して子山羊座とされていたことに由来します。

この星座はペーパイストスの息子で足の不自由なアテネ王エリクトニオスだと言われています。エリクトニオスは女神アテナに助けられ、4頭立ての戦車馬車を発明されたとされています。

中国天文学では、ぎょしゃ座の4つの星とおうし座のβ星を結んだ五角形を五車星と呼んでいました。