マルチキャスト経路制御プロトコル【Multicast Routing Protocol】

広告

広告

マルチキャスト経路制御プロトコルとは

最終更新
2006-03-14T00:49:00+09:00
この記事のURI参照
http://www.7key.jp/nw/routing/multicast_routing.html#what

インターネットで、IPマルチキャストデータグラムを目的のホストにどのように転送をすれば良いかを決定するためのプロトコルです。ユニキャスとと同様に、経路上の各ルータにおいてマルチキャストデータグラムを複製するかどうかの決定や、データグラムの配送経路を決定するために使われます。

マルチキャスト経路制御プロトコルには、MBoneで使用されていたDVMRPIGMPなどさまざまな種類があります。

マルチキャスト経路制御プロトコル(マルチキャストドメイン内)
名称転送方式受信ホストの集積度説明
DVMRPDistance Vector Multicast Routing Protocol送信元ツリーデンスモード距離ベクトル型マルチキャスト制御プロトコル
MOSPFMulticast Open Shortest Path First送信元ツリースパースモードマルチキャスト型OSPF。
PIMProtocol Independent MulticastPIM-DM:送信元ツリー
PIM-SM:共有ツリー/送信元ツリー
PIM-DM:デンスモード
PIM-SM:スパースモード
プロトコル非依存マルチキャスト
CBTCore Based Trees共有ツリースパースモード共有ツリーによるマルチキャスト配送を行うマルチキャスト経路制御プロトコル

転送方式による分類

送信元ツリーによる経路の決定方法

送信ホストから送られたデータグラムは、最短経路を通って受信ホストまで配送されます。複数のインターフェイスに出力する必要がある経路途中のルータでは、データグラムを複製して転送します。この方法では、マルチキャストアドレスごとに配送経路が存在し、同一マルチキャストアドレスでも送信ホストが異なれば別の配送経路を使う必要があります。つまり、各ルータはマルチキャストデータグラムの配送のための配送経路を全て記憶しておかなければなりません。このことは、マルチキャストアドレスと送信ホストの積の数だけの配送経路を記憶する記憶領域が必要となることを意味します。この方法は全ての受信者に対して最短経路を通るメリットがありますが、多くのホストが存在するインターネット上での利用はルータ内に多くの記憶領域が必要となるデメリットもあります。

共有ツリーによる経路の決定方法

共有ツリーでは、コアルータと呼ばれる特殊なルータを使用し、あるコアルータから受信ホストまでの最短経路をマルチキャスト配送経路とします。送信元ホストは近隣のルータにマルチキャストデータグラムを送信します。データグラムを受け取ったルータは、ユニキャストでコアルータに対してデータグラムを転送します。データグラムを受信したコアルータは、共有ツリーに従ってマルチキャストで送信をします。つまり共有ツリー方式では、マルチキャストデータグラムは必ずコアルータから各受信ホストへ転送され、また、マルチキャストグループごとに1つの配送経路を持つこととなります。

受信ホストの集積度による分類

デンスモード【Dense-Mode】

あるマルチキャストグループを受信する受信ホストが、ネットワーク上に密集していることを仮定しています。そのため、通常状態ですべてのホストに対してマルチキャストデータグラムを配送します。受信ホストが無く、データグラムを配送する必要の無い経路では、明示的にパケットの配送停止をルータに通知します。

スパースモード【Sparse-Mode】

あるマルチキャストグループを受信する受信ホストが、ネットワーク上に密集していない(離散的に存在している)ことを仮定しています。そのため、通常状態では全てのホストにマルチキャストデータグラムを配送しません。マルチキャストデータグラムを受信する必要がある場合は、ルータに明示的にそのことを示し、配送を行います。

ドメイン間マルチキャスト経路制御プロトコル
名称説明
MSDP【Multicast Source Discovery Protocol】マルチキャスト送信元ホスト情報通知プロトコル
BGMP【Border Gateway Multicast Protocol】マルチキャストドメイン間で情報を交換する経路制御プロトコル
MBGP【Multicast Border Gateway Protocol】BGMP-4【BGMP version 4】の拡張機能を利用して、自立システム間で情報を交換する経路制御プロトコル

広告

Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2006年03月14日 最終更新:2006年03月14日