IGMPv2【Internet Group Management Protocol version 2】
IGMPv2とは
- 最終更新
- 2006-03-14T23:38:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/tcpip/ip/igmpv2.html#what
IGMPv1の後継として考えられたのがIGMPv2です。IGMPv2はIGMPv1と下位互換があります。IGMPv1からIGMPv2への変更点はRFC2236に記載されています。IGMPv1との主な違いは、IGMPv2にグループ離脱メッセージが追加されたことです。このことによって、グループから離脱する際の遅延をIGMPv1よりも大幅に短縮し、不要になったトラフィックを迅速に停止できるようになっています。
- バージョンフィールドとタイプフィールドが1つのタイプフィールドとなった。
- IGMPv2離脱グループメッセージが追加された。ルータからの照会メッセージに対し、最後のメンバーホストはグループ離脱メッセージを送信しなければならない(SHOULD)。最後でなければ何も送信しなくてもよい(MAY)。自分が最後かどうかを記憶しておくための十分な記憶域を持たないメンバーホストは、グループ離脱メッセージを送信しても良い(MAY)。
- 照会メッセージの未使用フィールドを最大応答時間(Max Response Time)へ変更。
- 照会ルータの選出方法をIGMPv2で規定。
- 1物理ネットワーク内で照会を行うルータを一つに限定。他は非照会ルータとし、ここからIGMPv2で照会ルータを選出する。選出はルータ起動時に照会メッセージを送信して行う。その後、一定時間間隔で照会メッセージが来たときには非照会ルータに変わり、来ない場合には照会ルータとなる。照会ルータは一定時間間隔で自ネットワークの照会を行う。
- メッセージ長が8オクテットでチェックサムが正しいという2条件のみをチェックするよう、チェック項目が緩やかとなった。
- ルータがIPパケットの内容をより詳細にチェックするオプションが増えた。
IGMPv2のメッセージフォーマット
Type (8) | Max resp. time(8) | チェックサム(16) |
グループアドレス |
IGMPv2メッセージ
- メンバーシップ クエリ
- バージョン1メンバーシップ レポート
- バージョン2メンバーシップ レポート
- グループ離脱
補足知識
- 最終更新
- 2006-03-14T02:53:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/tcpip/ip/igmpv2.html#supplement
- RFC2236【Internet Group Management Protocol, Version 2 -- November 1997】
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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ネットワーク、
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Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2006年03月14日 最終更新:2006年03月14日