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https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/dv_routingprotocol.html#what
距離と方向に基づいて最適なルートを計算するルーティングプロトコルの総称です。距離ベクトル型ルーティングプロトコルとも呼ばれます。RIPやIGRPがこれにあたります。ここで距離とは宛先までに経由するルータの数を指し、方向とはネクストホップのことを指します。つまり、ディスタンスベクタ型ルーティングでは、ある宛先まで到達する際に、どのネクストホップを経由して何ホップで到達出来るかがルートの判断基準となります。よって、経路情報から簡単に経路表を作ることが出来る、隣接ルータまでの距離しか扱わないのでルータ内部に保持する経路情報が少ないといった利点があります。
ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルでは、あるルートに関する情報は隣接ルータから学習したものです。そのため、個々のルータがネットワークトポロジーをどのように認識をしているのかは、隣接ルータに大きく依存することとなります。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/dv_routingprotocol.html#issue
ディスタンスベクタ型では、各ルータは定期更新時に自分が知っているルート情報をネットワークに対してブロードキャストすることによって隣接ルータに知らせます。各ルータはこのことによってネットワーク全体の経路を徐々に把握していきます。よってネットワークの規模が大きければ大きいほど、ネットワークの全体像を把握するために必要な時間が多くなります。例えば、ルータが3台のネットワークがコンバージェンスするまでに必要な時間は、RIPで最短で60秒、IGRPで180秒となります。
そこで考えられた対策が、大きなネットワークでは使用できない仕様とすることです。つまり、ホップ数を限定することにより制限をかけています。RIPではホップ数を15までに限定しており、ホップ16は到達不能を表します。
また、コンバージェンス時間を短縮するための有効な対策として、トリガアップデートも用意されています。
ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルでは、ルーティングテーブル全体が定期更新時にブロードキャストされます。そのルーティングプロトコルが稼動するネットワークが大きくなればなるほどトラフィックが大きくなり、帯域を圧迫することにつながります。また、ネットワークトポロジーに変更があってもなくてもルーティングテーブルすべてを定期的にブロードキャストすることも帯域の圧迫の原因の1つです。WAN回線は通常LAN回線と比べて回線の帯域が狭いので、ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルの使用は推奨されていません。
ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルの動作原理はルーティングループを発生させます。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/dv_routingprotocol.html#supplement
考案者の名前からベルマンフォードアルゴリズム(Bellman-Ford Algorithm)、フォードフルカーソンアルゴリズム(Ford-Fulkerson Algorithm)とも呼ばれています。
ディスタンスベクタ型のルーティングは、ルートの情報を他のルータからの伝聞情報として入手しますので、その情報は絶対に信用できるというものではありません。このため"うわさによるルーティング"(Routing by Rumor)と呼ばれることもあります。
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