PHP とは

PHP【PHP: Hypertext Preprocessor】は、特にWeb開発の分野で広く使われているオープンソースのスクリプト言語です。百聞は一見にしかずと言いますか、とりあえずソースを見て下さい。

<html>
<head><title>sample</title></head>
<body>
<?php 
 echo "Hello PHP!";
?>
</body></html>

ご多分にもれずとりあえずHelloの実験です。HTML内にスクリプト言語を埋め込むと言う意味で、「JavaScript」と同じ類いのスクリプト言語に見えますが、実は全く異なります。「JavaScript」はHTMLに埋め込まれたコードをそのままダウンロードし、クライアント側(ブラウザ)で処理を実行します。ですから、クライアント側からHTMLソースを見れば、どのような処理を行っているのかなど、一目瞭然です。しかし、PHPのコードはサーバ上で実行されます。即ち、クライアントが受け取るデータは、サーバがコードを実行した結果となりますので、クライアントからはどのようなコードが実行されたかということはわからないのです。そういったことから、「SSI」と考え方は非常に良く似ています(記述方法も似ていますよね)。

PHPを使用するメリットとして真っ先に思い浮かぶのは、とっつき易いということではないでしょうか。HTMLソースの中にPHPのコードを埋め込みますので、Perl-CGIのように不必要なコードを書く必要もありません。動的なコンテンツを作成する部分のみに、PHPのコードを埋め込めばこと足りるからです。かと言って、上級者がPHPに対して、物足りなさを感じることも無いでしょう。フォームからのデータを受けとったり、動的ページを作成したりというCGIの主な機能を果たすのは言うまでもありませんが、コマンドラインのスクリプティング、GUIアプリケーションの開発などでもその威力を発揮するでしょう。また、UNIX系はもちろん、Windows、MacOSX、RICなど、ほとんどの有名なOS上で動作可能なのは当たり前で、様々なWebサーバソフトとの連携、多種多様なデータベースソフトとの連携も素晴らしいものがあります。早い話が、どのような環境下においても、手軽で迅速にサーバ側アプリケーションの構築を行うことができるのです。更に、Perl-CGIほどサーバに負担をかけず実行が速いことも特筆すべきだと思います。

PHPがだいたいどのようなものか理解していただけましたでしょうか。これだけ読んだだけでも、近年における急速なPHPの浸透の理由がわかっていただけると思います。商用サイトで採用されているのはもちろんのこと、多くのWebサーバがPHPの実行環境を整えています。そして、Perlに代わる開発言語として、ますますPHPが重要視され普及してきているのです。