HPってどこにあるものなの

前回の話「HPってなんでできてるの」から、HPの正体はHTMLファイルと呼ばれる文字ファイルだということが分かってもらえたと思います。

でもちょっと待ってください。このHTMLファイルは、いったいどこにあるのでしょう。HPを見るだけでしたら、HPがどこにあるかなんて知らなくても平気です。どこにあろうが、見ることができるのだからそれで十分でしょう。

しかし、今からHPを作ろうとしている方はそんなわけにはいきませんよね。自分で作ったHTMLファイルをどこにおけばいいのかわからなければ、それはただの文字で終わってしまい、誰も見てくれないでしょう。それではHPなんて呼べませんよね。誰でも見える場所にHTMLファイルをおくことが、HP作成の最終目標となるのです。

つまり、「HPってどこにあるものなの」という問いの答えは、「誰でも見える場所」ということになります。今回は、この「誰でも見える場所」についての話です。

突然話が変わりますが、インターネットってご存知ですか。最近では「インターネットする」などという言葉まで登場し、こちらの方も「HP」と同じく、もはや日本語として一般社会に浸透していますよね。ただ、なんとなく普段使ったり、口にしたりはしていても、改めて「インターネットってなに?」と聞かれると意外にわからないことないですか?

たとえば、友達とメールをやり取りしたり、HPを見たり、オンラインゲームと呼ばれるインターネット上でできるゲームをしたり。これらは全て、インターネットの中で実現されているものです。

考えても見てください。インターネットにつながっていないパソコンは、HPを見ることもメールを受信することもできませんよね。このことからわかるように、インターネットとは世界中のパソコンを結ぶ線なのです。世界中の(インターネットにつながっている)パソコンはすでにとんでもない台数ですので、「ネット」という英語があらわすように「網」と言った方が正確かもしれません。

ここで強調したいのは、インターネット自体にはなんの機能もなく、ただパソコン通しをつないでいる線がインターネットだ、ということです。

では、どうしてインターネットを使って、メールをやり取りしたりHPを見たりできるのでしょうか。答えは簡単です。インターネットにつながっているコンピュータの中に、それらを実現させる役割をもっているものがいるからです。メールの送受信を手伝うコンピュータや、ファイルを保存しておくコンピュータコンピュータの住所と名前を管理するコンピュータなんてものもあります。

そして、かんじんなのはHPを私たちに見せてくれるコンピュータです。これはちなみにWEBサーバと呼ばれています。このWEBサーバの機能は、保存してあるHTMLファイルを誰でも見える状態にしておくことです。

これでやっと、HTMLファイルとインターネットとWEBサーバがつながりましたね。HTMLファイルを保存しなければならない場所は、WEBサーバと呼ばれているコンピュータなのです。WEBサーバにHTMLファイルを保存しておけば、インターネットを通じて誰もがそのHPを見ることができる、というわけです。

今回は「HP作成の第一歩を踏み出す前に」ということで、詳しい話は全て省略しました。逆に言えば、「HP作成の第一歩を踏み出す前に」で話したことは、基本中の基本ということになります。単語の意味をしっかり理解し、簡単にでもネットワークの仕組みを覚えておけば、必ずHP作成の第一歩を踏み出す際の助けになることでしょう。そして、基本がしっかりしていれば、初心者から中級者へのみちのりも短くなります。がんばってくださいね。

インターネットする
たいていの場合、HPを見て遊ぶことを指すようですが、 インターネットにつなげて何かをする場合にも使うようです。 もちろん正確な用語ではないですが・・・。
パソコン
分かりやすいのでパソコンという単語を使っていますが、 本当はそれだけじゃありません。 オフコンやスーパーコンピュータと呼ばれる端末がつながっている場合もありますし、 インターネットの普及にともなって、 携帯、電話、家電製品、ゲーム機などなど・・・。 ありとあらゆるものがつながっています。
メールの送受信を手伝うコンピュータ
メールの送信を手伝うコンピュータのことを「SMTPサーバ」、 メールの受信を手伝うコンピュータのことを「POP3サーバ」と呼びます。
ファイルを保存しておくコンピュータ
FTPサーバと呼ばれています。
コンピュータの住所と名前を管理するコンピュータ
DNSサーバと呼ばれています。 ちなみに、コンピュータの住所とは「IPアドレス」、 コンピュータの名前とは「ドメイン名」を指しています。