死装束

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死装束とは

最終更新
2008-01-14T11:02:41+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/word_custom/shini_syouzoku.html#what

死装束とは、故人が冥土に旅立つときに着せる衣装を指す。末期の水が済むと、ガーゼや脱脂綿をぬるま湯かアルコールで湿らせ、遺体を拭いて清める。これを仏教では「湯灌(ゆかん)」と呼び、本来は家族が遺体をたらいに入れて湯で洗い清めるものであった。湯灌が済むと髪を整え、女性ならば薄化粧をし、男性ならばヒゲを剃るなどの死化粧(しにげしょう)をし、遺体に死装束を着せる。昔の死装束は、袷の小袖や帷子を着せた。また、仏教では極楽浄土へ旅立つことから、白の手甲、脚絆、草鞋に杖を持たせ、六文銭や穀物などを入れた頭陀袋をかけるなどもした。数珠や笠を持たせる場合もあった。頭には三角の天冠(三角布)を着ける場合もある。六文銭を持たせるのは、あの世に行く際に三途の川にかかる橋の渡し賃が必要だと考えられていたためである。

現在の死装束は、白無垢や紋服、あるいは故人が愛用していた寝巻きや浴衣などを着せるのが一般的と言われている。着替える際には、普段とは逆の合わせ方である左前に着せる。これは、あの世に行ってから生者と死者の見分けができるようにとの思いが込められており、非日常的な死の世界へ行くことを象徴したものとされる。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月14日 最終更新:2008年01月14日