棟上式

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棟上式とは

最終更新
2008-01-06T14:26:08+09:00
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https://www.7key.jp/data/word_custom/muneageshiki.html#what

棟上式は「むねあげしき」と読み、日本で建物の新築の際に行われる神道の祭祀。「上棟式(じょうとうしき)」、「建前(たてまえ)」、「建舞(たてまい)」とも呼ぶ。木造の家では棟木が屋根を支える重要な役割を果すことから、家の骨組みが出来上がり柱や梁の上に棟木を上げる際に行い、建築が完成間近まで進んだことを土地の神霊に報告して感謝するための儀式である。また、現場で働いた職人達への労いの意味も含まれている。

棟上式では足場の良い玄関や廊下などの部分に簡単な祭壇を作り、そこに野菜や酒などと洗い米・塩を盛った皿を用意する。そして幣串と呼ばれる魔除けの飾りを恵方に向けて棟木の支柱に縛り付け、屋根を葺くときまで飾っておく。これらは、本来は神主を招くのが正式だが、最近では神主を招かずに大工の棟梁が中心となり、現場で活躍したとび職や左官たちの手で行うことがほとんどである。式後は現場ににわかあつらえの机を作り、酒宴を催すのが一般的である。このとき施工主は祝儀を用意して酒宴に加わり、棟梁はじめ職人達に祝儀を渡してもてなし役に回る。また、棟上式では、集った近所の人々に餅や金銭などを巻くなどして共に祝ってもらうこともある。

神社本庁では「諸祭式要鋼」で上棟式の基準を示している。それによれば、祭神は屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)、屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)、手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)および当地の産土神である。まず、他の祭祀と同様に修祓・降神・献饌・祝詞奏上が行われる。次に、上棟式特有の儀礼として、曳綱の儀(棟木を曳き上げる)、槌打の儀(棟木を棟に打ちつける)、 散餅銭の儀(餅や銭貨を撒く)が行われる。最後に、他の祭祀と同様に拝礼・撤饌・昇神・直会(なおらい)が行われる。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月06日 最終更新:2008年01月06日