彼岸

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彼岸とは

最終更新
2007-12-02T15:44:05+09:00
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https://www.7key.jp/data/word_custom/higan.html#what

彼岸とは「ひがん」と読み、雑節の1つで春分・秋分を中日とした前後各3日を合わせた7日間を指す。また、この期間に行われる仏事(彼岸会)を指す場合もある。彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「はしりくち」と呼ぶ。また、春分を中日とした7日間を「春の彼岸」、秋分を中日とした7日間を「秋の彼岸」と呼ぶ。

春分と秋分の日は昼夜の長さが同じであり、太陽が真西に沈むため、仏教で西方かなたにあるといわれる極楽浄土にちなんでこの日に仏事をするようになった。「彼岸」は元々仏教用語で、サンスクリットの【paramita】(波羅蜜多)の漢訳「到彼岸」の略語。「向こう岸」との意味を持ち、一切の悩みを捨て去り悟りの境地に達することを言う。彼岸に対して生死の苦しみに迷う現世を「此岸(しがん)」と呼ぶ。この仏教思想に日本古来の祖先信仰が合わさり、彼岸の行事が生まれたと考えられている。日本で初めて彼岸会が行われたのは西暦806(大同元)年とされ、このとき崇道天皇(早良親王)のために諸国の国分寺の僧に命じて「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に記述されている。

この期間中、お寺では「彼岸会(ひがんえ)」との法要が行われ、読経や説法などがなされる。檀家の人たちはこの説法を聴いたり、祖先の墓参りをしたり、団子やぼた餅、おはぎなどを作って仏前に供えたりする風習がある。

その他

俳句で「彼岸」といえば「春の彼岸」を指し、季語は「春」。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年12月02日 最終更新:2007年12月02日