土用の丑の日

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土用の丑の日とは

最終更新
2007-12-30T11:25:53+09:00
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土用の丑の日(どようのうしのひ)は、土用の間で日の十二支が丑である日のことを指す。土用とは雑節に基いた暦で、立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間を指して呼ぶが、一般的には立秋前の18日間の土用を指して特にそう呼ぶことが多い。この時期は1年の中でも特に暑い時期であり、江戸時代にはこの間の丑の日(7月28日前後)をとくに「土用の丑の日」と重視し、この日に薬草を入れた風呂に入ったり、お灸をすえたりして夏ばてや病気の回復を図ろうとする風習ができた。また、丑の日にちなみ、「う」がつくもの、ウリやウナギ、梅干などを食べると身体に良いと信じられていた。

現在にも残る土用の丑の日にとりわけウナギを食べる習慣は、江戸時代の蘭学者・平賀源内がウナギ屋の宣伝策の一環として広めたといわれている。商売がうまく行かない鰻屋が平賀源内の所に相談に行くと、源内は「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」との民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧め、その鰻屋が大変繁盛したために他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したとされる。ただし、万葉集に大伴家持が夏痩せの友人に鰻を食べるように勧めている和歌が収められているため、さらに起源は前とする説もある。また、平仮名で墨汁を使って毛筆で書いた「うし」と言う文字が、まるで二匹の鰻のように見えたからと言う説もある。

土用入りの日が申から丑の間の場合は、丑の日が2回あることになり、この2回目の丑の日を二の丑と呼ぶ。

一説に、鰻屋が源内に相談を持ちかけたのは夏に売れない鰻を何とか売るためであったとも言われている。ただ、鰻にはビタミンB類が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止には効果的であり、そういった面から鑑みると、当時夏の時期に鰻を食べたのは実に理に適った習慣であるともいえる。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年12月30日 最終更新:2007年12月30日