塩素【Chlorine】
塩素の基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/cl.html#basic
塩素の一般特性
- 名称/記号/番号
- 塩素 / Cl / 17
- 分類
- ハロゲン
- 族/周期/ブロック
- 17(VIIB) / 3 / p
- 密度/硬度
- 3.214kg・m-3 / (不明)
- 単体の色
- 黄緑色
塩素の原子特性
- 原子量
- 35.453amu
- 原子半径(計測値)
- 100(79)pm
- 共有結合半径
- 99pm
- VDW半径
- 175pm
- 電子配置
- [Ne]3s2 3p5
- 電子殻
- -1,1,3,5,7
- 酸化数(酸化物)
- ±1,3,5,7(強酸性酸化物)
- 結晶構造
- 斜方晶
塩素の物理特性
- 相
- 気体(非磁性)
- 融点
- 171.6K(-101.5℃)
- 沸点
- 239.11K(-34.04℃)
- モル体積
- 17.39×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 10.2kJ・mol-1
- 融解熱
- 3.203kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 1300Pa
- 音の伝わる速さ
- 不明
その他
- クラーク数
- 0.19%
- 電気陰性度
- 3.16(ポーリング)
- 比熱容量
- 480J・kg-1・K-1
- 導電率
- 不明
- 熱伝導率
- 0.0089W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:1251.2kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:2298kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:3822kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:5158.6kJ・mol-1/第5イオン化エネルギー:6542kJ・mol-1/第6イオン化エネルギー:9362kJ・mol-1/第7イオン化エネルギー:11018kJ・mol-1/第8イオン化エネルギー:33604kJ・mol-1/第9イオン化エネルギー:38600kJ・mol-1/第10イオン化エネルギー:43961kJ・mol-1
塩素のその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/cl.html#basic
塩素の特徴
ハロゲン元素の一種。塩素原子の電子親和力は非常に大きく、通常イオン化する際は一価の陰イオンとなる。単体(塩素ガス)は常温常圧では特有の臭いを有する黄緑色の気体。非常に反応性が高く、多くの金属や有機物と反応し塩化物を形成する。強い漂白・殺菌作用をもつため、パルプや衣類の漂白剤や、水道水やプールの殺菌剤として使用される。ただし、気体を扱うのは困難であるため、水酸化ナトリウム水溶液に化合させた次亜塩素酸ナトリウムの形で利用されることが多い。
塩素の歴史
1774年にスウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレが、海塩酸(塩酸)と二酸化マンガンを加熱させることによって単体を分離し、「脱フロギストン海塩酸気」と命名。1810年にハンフリー・デービーが元素であると認める。
塩素の用途
- 水道水の消毒に使用されており、水道法の規定で各家庭の蛇口で1リットル当たり0.1mg以上の濃度を保つように規定されている。
- 強い毒性を持つ為、人類初の化学兵器としても使われた。塩素は吸引することでまず、呼吸器に損傷を与える。空気中で十分な濃度の物では、皮膚の粘膜に強い刺激を与える。目や呼吸器の粘膜を刺激することで咳や嘔吐を引き起こし、重大な場合には呼吸不全のために死に至る場合もある。液体塩素の場合には、塩素に直接触れた部分が炎症を起こす。
その他
ギリシャ語の「黄緑色(chloros)」から命名。これは、褐石を塩酸で処理している際に発見され、その気体が特有の黄緑色をしていたことにちなむ。日本語の「塩素」は、食塩の主成分である点による命名。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日