ホウ素【Boron】
ホウ素の基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/b.html#basic
ホウ素の一般特性
- 名称/記号/番号
- ホウ素 / B / 5
- 分類
- 半金属
- 族/周期/ブロック
- 13(IIIB) / 2 / p
- 密度/硬度
- 2460kg・m-3 / 9.3
- 単体の色
- 黒色
ホウ素の原子特性
- 原子量
- 10.811amu
- 原子半径(計測値)
- 85(87)pm
- 共有結合半径
- 82pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [He]2ss 2p1
- 電子殻
- 2,3
- 酸化数(酸化物)
- 3(弱酸性酸化物)
- 結晶構造
- 正方晶系
ホウ素の物理特性
- 相
- 固体(非磁性体)
- 融点
- 2349K(2076℃/3769°F)
- 沸点
- 4200K(3927℃/7101°F)
- モル体積
- 4.39×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 489.7kJ・mol-1
- 融解熱
- 50.2kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 3.48×10-21Pa(2573K)
- 音の伝わる速さ
- 16200m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.001%
- 電気陰性度
- 2.04(ポーリング)
- 比熱容量
- 1026J・kg-1・K-1
- 導電率
- 1.0×106m・Ω
- 熱伝導率
- 27.4W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:800.6kJ・mol-1/第2:2427.1kJ・mol-1/第3:3659.7kJ・mol-1/第4:25025.8kJ・mol-1/第5:32826.7kJ・mol-1
ホウ素のその他情報
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/science/element/b.html#basic
ホウ素の特徴
単体は黒みかかっていて非常に硬く、単体元素としてはダイヤモンドに次ぐ硬度9.3をしめす。半導体の性質を持つ。
ホウ素の歴史
1808年にゲイ=リュサックとデービーによって単体の分離が行なわれた。
ホウ素の用途
- ホウ砂としてガラスの原料や防腐剤、金属の還元剤、溶接溶剤や研磨剤、火の抑制剤などに使われ、教育の現場では、ホウ砂と洗濯糊などを用いてスライムを作成する子供向けの科学実験工作がしばしば行われる。
- ホウ酸として目の洗浄剤、うがい薬や鼻スプレーなど口腔衛生のための医薬品、ホウ酸団子としてゴキブリ駆除などに使われる。
- ダイヤトーンでは炭化ホウ素をスピーカーの高・中音域ユニットの振動板に用いている。
- ホウ素は単体でも電流電圧特性を示すが、半導体素子においては多くがケイ素へのドーパントとして使用されている。ケイ素はそれ自身では真性半導体であるが、ホウ素を微量添加することでP型半導体が作製でき、ダイオードやトランジスタに欠かすことができない材料となる。
- 原子炉内において中性子の吸収のため制御棒に、化合物であるホウ酸は一次冷却水に溶かし込んで加圧水型原子炉の余剰反応度制御に使われる。
- 還元剤としての水素化ホウ素ナトリウムやヒドロホウ素化は有機合成上さかんに利用されている。
- 植物の必須元素の一つであり、98%は細胞壁に存在することから、細胞壁の合成、細胞膜の完全性の維持、糖の膜輸送、核酸合成、酵素の補酵素などに関係していると予想されている。
その他
アラビア語の「白い(bouraq)」、ペルシャ語の「白い(burah)」から命名。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日