洋食のマナー
全般的に言えること
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- 2007-05-16T00:00:00+09:00
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- 小さなバッグは腰の左脇に置くと良い。大きな荷物やコートなどは、ホテルではクロークに預け、レストランでは入り口でお店の人に預かってもらえるか尋ねると良い。預けられない場合は、椅子の右側の足元に置く。これは、料理が左からサービスされるためである。
- 席に着く際は、通常、椅子の左側から座る。席を立つときも左側からで、これは隣の人とぶつからない様にするためである。着席の順は、まず女性、次に目上の人から。
- 椅子には深く腰かけて背筋を伸ばす。あまりテーブルと離れて座ると猫背になるので注意。
- ナプキンは席についたらすぐに広げて膝にかけても良い。ただし、主客が取り上げてから取るよう注意する。大判のものは2つ折りにして折り目が手前に来るように膝の上に広げる。口や指の汚れをふくときには、ナプキンの自分から遠い側の右端を使う。
- 料理はテーブルに全員の皿がそろってから手をつける。
- コース料理に従い、外側から順番に一本ずつナイフとフォークを使う。
- 食物を切る時は右手でナイフ、左手でフォークを持つ。左利きの人も同じだが、食べる時はこの限りではなく持ち替えてよい。ただし、セットを左右逆にして貰い使い易いように使っても良いとするマナーもあるので一概には言えない。
- 食事の途中は、ナイフとフォークを八の字に広げて置き、ワインを飲んだりパンを食べたりする。
- 1つの料理を食べ終わったら、食べ終えたサインとしてその料理に使ったナイフとフォークを2本揃えて柄の方が右にくるようにして置く。その際、ナイフは奥側に置いて刃を自分の方向に向ける。フォークは手前側に上向き(腹側が上)にして置く。これは左利きの人も同じ。
- 無理に全部食べなくてもよい。残したものは見苦しくないよう皿の上でまとめる。
- フィンガーボールは汚れた指先を洗うために用いる。指先だけを洗い、指先はナプキンで拭く。
- 食事の途中で席を立つ際、ナプキンは軽くたたんで椅子の上に置く。ただし、基本的に食事中に席を離れることはマナー違反とされる。
- 食事が終わり店を出る際、ナプキンはテーブルの上に置く(ナプキンをテーブルの上に置くことによって食事が終りの合図となる)。その際、綺麗にたたんでしまうと「この店は気に入りませんでした」との暗示になる。逆に、ナプキンをぐしゃぐしゃにして帰るのが「大変美味しかったのでまたこのナプキンをたたみに来ます」との暗示となる。ただし、あまりにも散らかった状態はスマートに見えないため、適度に整えると良い。
- ナプキンを置くタイミングは主客が置いたときとされる。
- ナイフやフォークを落とした場合は、自分で拾わずウエイターを呼んで新しいものをもらうようにする。
- 調味料などが遠くて手が届かない場合は手を伸ばして取ろうとせず、近くの人に頼んで取ってもらう。
- グラスに口紅がついた場合は、指先でグラスを拭き、膝の上のナプキンで指をふく。ナプキンで直接拭いてはならない。
- 食事中に飲み物を飲む時は、一度ずつナプキンで口を拭いてからグラスに口を付けるよう心掛ける。
- カチャカチャと食器の音をたててはならない。
- 料理を口に入れたまま話をしない。
- 皿を手に持って食べない。
- ワインやシャンパンを注いでもらうときは、グラスを持ち上げないで置いたままにする。
- 食前・食中の喫煙は控える。店内が禁煙でなければ、最後のデザートが出てから周囲の了解を得た上で吸う。
魚介料理
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魚料理について
- フォークで中心の骨を押さえ、おもて面の身をナイフで皿の手前方向か奥の方向に寄せるようにして取る。フォークで骨の左端を押さえ、ナイフを骨の下にくぐらせて身をはずす。骨は皿の上方のあいたスペースに置く。
- ソーススプーンがつく場合には、ソースをからめた魚身をスプーンに乗せて食べる。
- オードブルをはじめ、骨のない魚の身が出てきた場合には、普通にフォークで刺して食べる。
その他
- エスカルゴは、トングで殻をはさんで傾け、殻の渦の回転方向に従うようにフォークで皿の上に落とし、フォークで刺して食べる。殻に残ったソースは皿にあけて、ちぎったパンを浸してフォークで食べると良い。
- かきは、ピックで殻からはずし、レモンをしぼってフォークで刺して食べる。殻に残った汁は直接口をつけて飲んでも構わない。
- 殻つきえびは、最初に殻と身の間にナイフを入れて身を殻からはがし、皿の上で切って食べる。殻は食べ終えたあとには伏せておくと良い。
- キャビアは、そのまま出された場合にはスプーンを使って食べる。カナッペの場合は手でつまんで食べる。トーストなどが別に出されたら、ナイフやスプーンを使ってキャビアを上にのせて手で食べる。
肉料理
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- 左端から食べやすい大きさに切って食べる。
- 骨つき肉も同様に左から切る。なるべく骨の近くにナイフを入れて切り離す。骨つき肉で骨に沢山の肉がついて残ってしまった場合は、手で持って食べても良いとされる。
- 肉料理は、最初に全部切ってしまうと冷めやすいばかりではなく肉汁も出てしまうため、食べるつど切るようにする。
- 銀串などに刺された肉料理は、左手のフォークで肉を押さえ、右手で串を引き抜く。肉はフォークに刺して食べる。串は皿の向こう側に置く。
ご飯・パン
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- ライスを食べる際は、ナイフでフォークの腹に乗せて食べる(フォークの背に乗せるのは間違い)。また、フォークを右手に持ち替えてすくって食べるのも間違い。
- パンの位置は必ずメインディッシュの左側と決まっている。サービスマンがパンを運んで来た際は、好きなだけ取って左手の皿に置く。パン皿がない場合にはテーブルクロスの上にじかに置く。その場合も位置は左奥となる。
- 西洋料理におけるパンの役割は、お腹を満たす主食ではなく口の中を掃除するためにある。少しずつちぎって口に入れ、汚れた口を綺麗にするために使うよう心掛ける。
- パンは左側のものを取るようにする。最初からお皿に用意されている場合もあるが、基本的にはスープが出されてからデザートが出るまでの間に食べる。スープの際はパンを食べないのがマナーとする場合もある。基本的にパンのお代わりは自由だが、メイン料理が出るまでは皿に残しておかなくてはならない。
- パンをちぎった切り口は自分の方に向けて置く。
- バターが各自の手元に無い場合は、必要な量だけパン皿の上にバターナイフで分け取る。
- パンは魚や肉料理のソースをつけて食べても構わない。ただし、スープに漬けるのはマナー違反とされる。
- テーブルに落ちたパンくずは、サービスマンが後から綺麗にしてくれるためそのままにしておくとされる。
パスタ
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- 平らな皿の場合は、数本をフォークですくいとってくるくると巻く。口に入る大きさになるよう心掛け、一度にたくさん取らない。
- 平らな皿の場合は、最初にパスタを奥側に押しやり手前にスペースを作ると、パスタを巻取る作業がやりやすい。
- 深さのある皿の場合は、右手にフォーク、左手にスプーンを持ち、スプーンで受けながらくるくると巻く。一度にたくさん取らないことは同じ。
- ボンゴレなどの貝殻がついている場合は、左手で貝を押さえて右手のフォークで身をはずす。貝の殻は別の器やあいたお皿などにまとめる。
- 食べ終わったらフォークとスプーンを揃えて置く。
スープ類
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- スープをすくう際は、手前から奥に向かってすくう。これはイギリス式であり、奥から手前にすくうのはフランス式、日本で一般的なのはイギリス式である。
- 音をたてて飲んではならない。
- 持ち手のついたカップで出されたのであれば、そのまま口に運んでも良い。
- 残り少くなってきたら、左手前を持ち上げて右奥にスープをためてすくう。
- スープの途中でパンなどを食べる際はスープ皿の中にスプーンを置く。
- スープを残す際は、スープ皿の受け皿にスプーンを置く。これが「下げて下さい」の合図となる。
- スープは少量をお皿に残しておくのがマナーとされる。最後の一滴まですくいあげないよう注意する。
- 上にふたをする形でパイの乗ったポット状のスープは、最初に左手で持ち手を持ちながらスプーンを立ててコンコンとつつき、中央を崩して穴を開ける。少しづつ穴の周りを崩すようにし、パイを中に落としてスープとなじませて食べる。
サラダ類
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- 小さなものはそのまま突き刺して食べ、食べにくいほど大きな葉はパスタの様にくるくると巻き、巻き終わりの葉端を突き刺して口元まで運ぶ。
- プチトマトが丸のまま出てきた場合は、半分に切ろうとすると中身が飛び散ることもあるのでそのまま口に入れたほうが無難。
デザート類
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- 三角形のケーキは、尖った方(左端)から一口ずつ切って食べる。
- メロンは、まずナイフで皮から1,2センチ内側に切り込みを入れ、皮からはがれたところを一口サイズに切って口に入れる。種付きで出された場合は、最初に全部種などを取り、皿の向こう側に寄せて置く。
- シュークリームは最初に半分に切り、端から食べやすい大きさに切って食べる。ナイフで皮にクリームを塗り付けるようにすると良い。
- 崩れやすいミルフィーユなどは最初に半分に切り、端から食べやすい大きさに切り分けて食べると良い。
- ケーキやシュークリームなどは、食べた後にかけらが散っていると見苦しいので一か所に寄せ集めると良い。
- ケーキなどについていた銀紙やセロファンは、汚れた方を内側にしてたたむ。この際にフォークを包むのは誤り。
- アイスクリームに添えられているクッキーやビスケットは、冷たさで麻痺した舌を緩和させるためのものである。口の中が冷えたら、あいまに少しずつ食べると良い。
テーブルセッティング
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- 2007-05-16T00:00:00+09:00
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| 水用ゴブレット |
赤ワイン用グラス | |
(バターなどが置かれる) | デザートナイフ |
白ワイン用グラス | シャンパングラス |
デザートフォーク |
バターナイフ | コーヒースプーン | |
前菜1用フォーク |
前菜2用フォーク |
魚介料理用フォーク |
肉料理用フォーク |
ディナープレート(中央) |
肉料理用ナイフ |
魚介料理用ナイフ |
前菜2用ナイフ |
前菜1用ナイフ |
- セッティングの基本は、食べる順番に合わせて外から内側に。
- ナイフの刃は内側に向け、フォークの先は奥に向ける。
- 魚介用のナイフは形が異なるので覚えておくとよい(小骨や中骨を抜きやすくするために先が尖っている。)。
- デザートナイフの刃は手前向き。右が持ち手。
- デザートフォークは左が持ち手。
- コーヒースプーンは右が持ち手。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年05月16日 最終更新:2007年05月16日