Windows コマンドプロンプト【Ping】

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Pingコマンドリファレンス

ping はネットワーク疎通を確認したいホストに対してIPパケットを発行して、そのパケットが正しく届き、返答が行われることを確認するためのコマンドです。この調査にはICMP【Internet Control Message Protocol】を使用し、さまざまなエラーに応じたステータスを把握することも可能です。

pingコマンドスイッチ説明
-t停止を要求されるまで無限にパケットの送受信を繰り返します。 停止するには「Ctrl」+「C」を押します。
-a指定された対象先ホストがIPアドレスであれば、ホスト名を表示します。
-nパケット送受信の回数を指定します。
-lパケットのデータ部サイズを指定します。(デフォルトは32バイト)
-fIPパケットのフラグメントを禁止します。
-iパケットのTTL【Time To Live】を指定された値に設定します。
-vパケットのTOS【Type Of Service】を指定された値に設定します。
-rIPパケットのオプション部に経由したルー他のアドレスを記録します。(9個まで)
-sIPパケットのオプション部に経由したルータのアドレスと時間を記録します(4個まで)
-j経由するルータのアドレスを9個まで指定できます。(指定外のルータも経由できる)
-k経由するルータのアドレスを9個まで指定できます。(指定外のルータは経由できない)
-wタイムアウト時間をミリ秒単位で指定できます。
C:\>ping 192.168.1.101
Pinging 192.168.1.101 with 32 bytes ob data:
Reply from 192.168.1.101: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 192.168.1.101: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 192.168.1.101: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 192.168.1.101: bytes=32 time<10ms TTL=128
Ping Statistics for 192.168.1.101:
    Packets: sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
    Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms
pingコマンド結果説明
Pingの対象ホストを示しています。 「32bytes」とは送信されるICMPパケットのデータサイズを示しています。
コマンドの途中経過を示しています。 上の例ではパケットの送受信を4回行って、それぞれのステータスをそれぞれの行が示しています。 「bytes」は受信したICMPパケットのデータサイズを示しています。 「time」はパケットを送信してから受信するまでにかかった時間を示しています。 ただし、「<」、「>」で表示された場合は、示された時間以下あるいは以上の時間がかかったことを示します。 あまりにも小さい、大きい時間の場合に省略されて表示されます。 TTLは「Time To Live」を示しています。 ここでは届くまでに通過したルータでの減算をすでに含んだ結果が表示されます。
試行結果を表示しています。 「Sent」「Received」はそれぞれ送信、受信したパケットの総数です。 「Lost」は送信したけれども受信できなかったパケットの数とその損失率を表しています。 また、送受信にかかった最小時間、最大時間、平均時間を「Minimum」「Maximum」「Average」で表しています。
C:\>ping 192.168.1.101

Pinging 192.168.1.101 with 32 bytes ob data:
Reply from 192.168.10.2: Destination net Unreachable.
Reply from 192.168.10.2: Destination net Unreachable.
Reply from 192.168.10.2: Destination net Unreachable.
Reply from 192.168.10.2: Destination net Unreachable.

存在しないネットワークに向けてPingコマンドを実行した場合に、上の例のような応答が返ってきます。経過で現れています192.168.10.2は、エラーを報告しているルータのIPアドレスを示していると予測できます。経路上、このルータの時点でルーティングが不可であることが予測できるのです。

また、「Destination Host Unreachable」との応答が返ってきた場合には、存在しないホストに向けてPingコマンドを実行したものと予測できます。

C:\>ping 192.168.1.101
Pinging 192.168.1.101 with 32 bytes ob data:
Reply from 192.168.10.2: expired in transit.
Reply from 192.168.10.2: expired in transit.
Reply from 192.168.10.2: expired in transit.
Reply from 192.168.10.2: expired in transit.
Ping Statistics for 192.168.1.101:
    Packets: sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
    Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms

上の例では、TTLの超過によるエラーがルータから報告されていることを表しています。詳しくはtracerouteによって調査をする必要がありますが、たいての場合途中のルータのルーティング設定ミスによりループに陥っていると考えられるでしょう。また、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイの設定ミスなどでも原因の一つに考えられます。

C:\>ping sevenkey.ddo.jp
Unknown host sevenkey.ddo.jp

上記の例では、DNS検索においてIPアドレスの名前解決に失敗しています。ホスト名が間違っている、DNSに設定ミスがあるのいずれかだと推測されるでしょう。

C:\>ping 192.168.1.101
Pinging 192.168.1.101 with 32 bytes ob data:
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.

上のような応答が返ってきた場合に考えられることは、単純にホストが停止している、もしくは、途中のルータがICMPパケットをフィルタしているなどです。

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Copyright (C) 2003-2004 七鍵 key@do.ai 初版:2003年7月7日 最終更新:2004年3月21日