Windows コマンドプロンプト【Netstat】

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Netstatコマンドリファレンス

netstat [-a] [-e] [-n] [-s] [-p protocol] [-r] [interval]

ホストのネットワーク接続状態やソケット、インターフェイスごとのネットワーク統計などを確認するためのコマンドです。ホストが現在実行している接続一覧とそのステータスを確認できるほか、IPやTCP/UDP以下の各パケット統計やエラー状態なども調べることができます。

オプション無し
現在の有効な接続のみを表示します。
-a
現在の全ての接続を表示します。
-e
イーサネットの統計情報を表示します。
-n
出力をIPアドレスなどの数値のみに抑制します。
-s
プロトコルレベルの統計情報を表示します。
-p
プロトコルごとの接続リストを表示します。プロトコルにはTCPもしくはUDPを指定します。
-r
ルーティングテーブルを表示します。
インターバル
指定された秒間隔で連続実行します。
C:\>netstat -an
Active Connections
  Proto  Local Address          Foreign Address        State
  TCP    0.0.0.0:135            0.0.0.0:0              LISTENING
  TCP    0.0.0.0:445            0.0.0.0:0              LISTENING
  TCP    0.0.0.0:1025           0.0.0.0:0              LISTENING
  TCP    0.0.0.0:1026           0.0.0.0:0              LISTENING
  TCP    0.0.0.0:1804           0.0.0.0:0              LISTENING
  TCP    0.0.0.0:1805           0.0.0.0:0              LISTENING
  TCP    192.168.1.100:1799     192.168.2.7:8080       LISTENING
  TCP    192.168.1.100:1800     192.168.2.7:8080       ESTABLISHED
  TCP    192.168.1.100:1802     192.168.2.7:8080       LISTENING
  TCP    192.168.1.100:1804     192.168.2.7:8080       TIME_WAIT
  UDP    0.0.0.0:135            *:*
  UDP    0.0.0.0:445            *:*
  UDP    0.0.0.0:1027           *:*
  UDP    0.0.0.0:1035           *:*
  UDP    10.156.4.180:135       *:*
  UDP    10.156.4.180:138       *:*
  UDP    10.156.4.180:500       *:*
  UDP    127.0.0.1:1135         *:*
  UDP    127.0.0.1:1139         *:*
  UDP    127.0.0.1:1861         *:*
C:\>netstat -s
IP Statistics

01 Packets Received                   = 49372
02 Received Header Errors             = 0
03 Received Address Errors            = 0
04 Datagrams Forwarded                = 0
05 Unknown Protocols Received         = 0
06 Received Packets Discarded         = 0
07 Received Packets Delivered         = 49265
08 Output Requests                    = 25630
09 Routing Discards                   = 0
10 Discarded Output Packets           = 0
11 Output Packet No Route             = 0
12 Reassembly Required                = 0
13 Reassembly Successful              = 0
14 Reassembly Failures                = 0
15 Datagrams Successfully Fragmented  = 0
16 Datagrams Failing Fragmentation    = 0
17 Fragments Created                  = 0

ICMP Statistics
18                           Received    Sent
19 Messages                  171         25
20 Errors                    0           2
21 Destination Unreachable   157         0
22 Time Exceeded             0           0
23 Parameter Problems        0           0
24 Source Quenches           0           0
25 Redirects                 0           0
26 Echos                     2           23
27 Echo Replies              12          0
28 Timestamps                0           0
29 Timestamp Replies         0           0
30 Address Masks             0           0
31 Address Mask Replies      0           0

TCP Statistics
32 Active Opens                        = 876
33 Passive Opens                       = 9
34 Failed Connection Attempts          = 49
35 Reset Connection Attempts           = 243
36 Current Connections                 = 0
37 Segments Received                   = 18484
38 Segments Sent                       = 13568
39 Segments Retransmitted              = 2

UDP Statistics
40 Datagrams Received    = 30556
41 No Ports              = 223
42 Receive Errors        = 0
43 Datagrams Sent        = 12032
sオプションを付けた際の結果解説
01受信IPパケット総数
02IPヘッダにエラーが発生していた受信IPパケット数
03アドレスにエラーが発生していた受信IPパケット数
04IPフォワーディングされたIPパケット数(他のホストに転送したIPパケット)
05上位プロトコルが不明なIPパケット数
06上位プロトコルへ届けられずに破棄された受信IPパケット数
07上位プロトコルへ正常に届けられた受信IPパケット数
08下位プロトコルへ転送できた送信IPパケット数
09破棄されたルーティングIPパケット数
10破棄された送信IPパケット数
11経路が不明であったルーティングIPパケット数
12再構成が必要だったIPパケット数
13再構成が必要だった成功IPパケット数
14再構成が必要だった失敗IPパケット数
15フラグメントしたIPパケットの成功数
16フラグメントしたIPパケットの失敗数
17フラグメントしたパケット数
19受信したICMPメッセージ総数
20送信したICMPメッセージ総数
21受信/送信に失敗したICMPメッセージ数
22送信に失敗したICMPメッセージ数
23送受信に失敗したICMP Type別メッセージ数
24
25
26
27
28
29
30
31
32Active Open した総数
33Passive Open した総数
34接続失敗数
35リセットされた接続数
36現在のコネクション総数
37送信されたTCPセグメント数
38受信されたTCPセグメント数
39再送されたTCPセグメント数
40受信UDPパケット総数
41該当する転送すべきポート番号がなかったUDPパケット数
42エラー受信UDPパケット数
43送信UDPパケット総数

これらの値はOS起動時からの積算値になります。また、マルチホーム・ホストでは複数のインターフェイスの合計値となっています。

「IP Statistics」では、処理したIPパケットの統計値を表示します。通常、かなりの高負荷がかかっている等の状況でない限り、ほとんどエラーや破棄パケットの発生はないはずです。

「ICMP Statistics」では、ルータやホスト間で通信されるネットワーク状態を表示します。つまり、ここに現れるのは利用状態というよりも、よりシステム的な情報ということになります。例えば「Redirect」メッセージが多く表示されていれば、ルーティング経路が間違っている可能性がありますし、「Source Quench」が発生していたならば、経路上のどこかでバッファ不足が発生しているのかもしれません。なお、より厳密には、パケット数ではなくメッセージ数であることにも注意が必要です。また、TCPはコネクション指向プロトコルであるので、パケット数ではなく主にコネクション数となりますし、UDPではTCPと異なりコネクションの概念はないので、パケット単位の統計となります。

C:\>netstat -e
Interface Statistics
                          Received            Sent
Bytes                     24130987         1966485...1
Unicast Packets              31549           26359...2
Non-unicast packets          32465             399...3
Discatds                         0               0...4
Errors                           0               1...5
Unknown protocols            18263                ...6
eオプションを付けた際の結果解説
1受信、送信したデータの合計バイト
2受信、送信したユニキャストフレーム数
3受信、送信した非ユニキャストフレーム数
4受信、送信時に破棄されたフレーム数
5受信、送信時にエラーになったフレーム数
6上位プロトコルが不明なフレーム数

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Copyright (C) 2003-2004 七鍵 key@do.ai 初版:2003年7月7日 最終更新:2004年3月21日